ホンダ、ブレーキとペダルを完全に切り離す「世界初」の電動ブレーキを開発 - クルマ - Tech-On!
ホンダは、ブレーキのマスタシリンダの油圧をボールねじで制御する電動ブレーキを開発した(図1)。ブレーキペダルを踏んだときの反力をシミュレータでつくり、マスタシリンダからの反力はペダルに掛からない。ペダルとブレーキを完全に切り離した「フル電動ブレーキは世界初」(ホンダ)という。2012年に発売予定の小型の電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)などに載せる。
ペダルの踏力とは関係なくブレーキを細かく制御できるようになり、EVなどのモータで減速しながら電力を回生するときに、ブレーキを使う領域を減らして回生電力量を大きくできるという。従来のブレーキと比べて回生エネルギを約5%増やせる。
シミュレータの構造はマスタシリンダと似ており、二つのシリンダを使うタンデム型で実際に油が入っている(図2)。フェイルセーフ用にマスタシリンダとシミュレータのシリンダをつなげる経路を用意してあるが、普段は閉じる。
電動バキュームポンプという手もありますが、吸入負圧が使えないEVでは特に電動ブレーキの必要性は高まります。
どのメーカーでも開発していると思いますが、実用化には「自信と勇気」が必要ですね。