Business Media 誠:神尾寿の時事日想:月間維持費1万円を実現せよ――「若者のクルマ離れ」を考える
一方で、若者がクルマに乗ることの大きなハードルになっているのが、ランニングコスト(維持費)だ。今回の調査結果では、最も多かったのが「月額5000~1万円」という回答で22.8%、次いで「月額5000円以内」が21.7%になっている。0円と答えた人も合わせると、5割強の若者が「クルマの維持費として月額1万円以内しかかけられない」と回答していることになる。若者たちの金銭感覚では「クルマの維持費も、ケータイやスマートフォンの維持費同等になってほしい」のである。
すでにクルマを所有している人なら分かると思うが、クルマの維持費を月額1万円以下に抑えるのは、今のコスト構造では無理だ。所有・使用に必要な駐車場代やガソリン代だけでなく、クルマには様々な税金がかかる。さらに2年ごと(新車登録後初回は3年)に自動車検査登録制度に基づく車検を通さねばならず、一般的な整備車検では、ここで10万円以上の出費となってしまう。ほかにもクルマに乗るには任意保険が欠かせないが、若年層の保険料はべらぼうに高い。もちろん、こうした維持費の中にはクルマ利用に必須の必要経費もあるが、自動車諸税や整備車検などのコストは、アメリカなどと比べてかなり高いと言わざるを得ない。(中略)
誤解を恐れずに言えば、若者からクルマを取りあげ、遠ざけているのは、「維持費の高いクルマ利用環境」を作った大人たちなのである。
何かって言うと「大人」とか「社会」に責任を求めるのはどうかと思うけどね。
乗らないならそれでいいじゃん。 クルマの保有台数も下がって、道路は渋滞がなくなって交通事故も減り、公共交通機関も維持できていい事だらけだよ!?
25年前だってクルマを維持することは、若者にとって経済的負担が大きかったよ。 新車買う奴なんてマレだったし、「食事はカップラーメンでもクルマに乗る」なんてのもいた。
今よりは雇用環境は良かったし、給料はだんだん上がっていくものだと思えていたけれど。
もちろん、減税や規制緩和は一朝一夕では難しい。そのため短期~中期的には、「若者向けのカーシェアリングサービス」が注目であり、必要と考えている。本コラムでもタイムズ24の「タイムズプラス」の取り組みなどを何度か取りあげているが、カーシェアリングは“クルマに乗らない人”だけでなく、“クルマに興味・関心はあるけれど、維持費の割高さから乗れない人”向けのサービスとしても大きなポテンシャルを持っている。すでにタイムズプラスでは月額基本料が無料の「学生プラン」を用意しているが、それよりさらに踏み込んだ若者向けの商品・サービス開発の余地があるだろう。自動車業界も一体となって、「カーシェアリングで、若者が日常的にクルマに乗る機会を作る」という発想が必要だ。
そんなにカーシェアリングに需要があるなら、既にやっているところはウハウハで、参入希望の会社が後を絶たないという状況になってるだろうけど、そんな話は聞かないね。
レンタカーだってあるしね。 若者がクルマ買わなくなって、レンタカー屋が儲かっているという話も聞かないけれど。
クルマを運転しない人ってさ、運転すること自体がメンドクサイんだよね。 自分もそうだから。