誠 Style:マツダ、SKYACTIV技術をすべて実装したSUV「CX-5」発売
CX-5は、マツダの次世代技術「SKYACTIV TECHNOLOGY」をエンジン、トランスミッション、ボディ、シャシーのすべてで搭載したうえ、新デザインテーマ「魂動―SOUL of MOTION」を採用した第1弾。国内で生産し、その9割を輸出するグローバル戦略車だ。
搭載するエンジンは、4-2-1排気システムを初採用したガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」と、高価なNOX後処理装置なしでポスト新長期規制に適合したクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」。ディーゼルモデルには、アイドリングストップ機構「i-stop」をディーゼル用に新開発し、0.40秒以内の再始動を実現した。
おお! ついに4-2-1エキゾーストが陽の目を見るわけですね。 素晴らしい。
Car Watch マツダ、初のフルスカイアクティブ車「CX-5」発売
既報どおり4-2-1排気システムを初めて装備したガソリンエンジンに加えて、ポスト新長期規制に適合したディーゼルエンジンをラインアップする。ディーゼルエンジンは、NOx後処理装置なしで規制への適合を果たしている。
どちらのエンジンでもアイドリングストップ機構「i-stop」を全車標準搭載しており、ディーゼル用i-stopはディーゼル車で世界最速の0.4秒以内で再始動すると言う。
どうやってキャタライザを温めるのかと思ったんですが、こんなふうにエキパイが抱きかかえているんですね。 それでも、ダッシュボードパネルとの距離はかなり空けなければなりませんね。
肝心の燃費ですが、
2リッター直列4気筒DOHCのSKYACTIV-G 2.0の最高出力は114キロワット(155馬力/6000rpm)、最大トルクは196ニュートンメートル/4000rpm。また、2.2リッター直列4気筒DOHC直噴ターボのSKYACTIV-D 2.2は、129キロワット(175馬力)/4500rpm、420ニュートンメートル/2000rpmを発揮する。
ガソリンモデルの燃費はリッター15.6キロ~16キロ、ディーゼルエンジンは18~18.6キロ(いずれもJC08モード)。同社によれば「国内で販売される、ハイブリッドカーを含めたSUVでトップとなる燃費性能」(2012年1月時点)となった。
ガソリン仕様の馬力は北米向けと同じですね。 EPAのモード燃費だと、市街地11.05km/L、高速14.03km/Lなので、実燃費はそれぐらいと思った方がいいかも。 CR-V 2.0L(FF)のJC08モードが14.4km/Lなので、馬力も燃費もCX-5の方が上(ガソリンFFで16.0km/L)ですね。
でもあちらは非直噴のNP4系。 少しずつ小出しにしてきたのが「フルSKYACTIV」になったらどうなるんだろうという期待値が高かったせいか、「たった10%程度の違い?」と感じてしまう部分もあります。
ディーゼル車は「日本市場でも勝算あり」、マツダ山内社長 - クルマ - Tech-On!
マツダは、新型SUV「CX-5」の国内における販売目標台数の年間1万2000台のうち、半分以上をディーゼル車とする強気の計画を示している(Tech-On!関連記事)。現在、日本のディーゼル車の販売台数は乗用車で1%に満たない状況にあるが、マツダ社長の山内孝氏は「(ディーゼル車の)性能と燃費、価格を考えると日本市場でも勝算がある」と語り、今後は日本でもCX-5を起爆剤としてディーゼル車が普及し始めるとの考えを示した(図1)。(中略)
CX-5のディーゼル車「XD」の販売価格は258万円と、ガソリン車「20S」の220万円と比べて38万円ほど高い。だが減税と補助金を考慮すると実質的な差は20万円に縮まる。田中氏は「ディーゼル車のトルクは420N・mと、排気量4.0LでV型8気筒のガソリンエンジン並み。トルクが約200N・mのガソリン車と比べると価格差を補ってあまりある性能を実現している」と述べた。
燃費だけのクルマじゃないんだろうけど、「トルクが4リッターV8並」と言われても、「そんなに要らんから、もっと安くしてよ」というのが消費者心理じゃないかしらん?
2.2Lディーゼルはオーバーキルであって、欧州でも1.6Lに移ってきているようです。 エンジン開発は時間がかかるので、間に合わなかったんでしょうね。
マツダ、モノ造り革新により「現在の為替水準でもCX-5は黒字」 - クルマ - Tech-On!
マツダ社長の山内孝氏は、2012年2月16日に開催した新型SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)「CX-5」の発表会で、マツダが進める「モノ造り革新」について触れ、車両のコスト削減目標を従来の20%から30%に上げたことを明らかにするとともに、全量を日本で生産するCX-5の1台あたりの利益が上級SUVの「CX-7」よりも15万円程度増え、1ドル=77円、1ユーロ=100円の為替水準でも、あらゆる仕向け地に輸出して採算がとれることを明らかにした。
マツダのモノ作り革新は、今後5~10年先を予測して全商品を一括して企画し、一つの開発・生産コンセプトを全車種で共通化して、ラインアップ全体でスケールメリットを得るというもの。エンジンや車体の基本設計や主要な部分の寸法を共通にすることで開発の効率を高めるとともに、生産ラインも徹底的に汎用化して、段取り替えなしに異なる車体、エンジン、変速機を混流生産できるようにした。この結果、開発効率が30%以上、設備投資効率もガソリンエンジン生産ラインでは60%以上高まるとしている。
ホンダなんかもそうですが、業績に関して悪材料が出ると、こういう意気軒昂な発言がトップから出るんですよね。 株価対策もありますが、「独り負け」とか言われてよほど悔しかったのでしょう。