「走るときにCO2を出さない」のを重視する思想が、原発容認につながる

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痛いテレビ : 日産リーフのCMは不当表示? 原発と電気自動車

坂本龍一さんが出演する日産の電気自動車「リーフ」のCMの「CO2が出ない」という表現に、化石燃料で発電した電力を使うならCO2を出すじゃないか不当表示だという批判が噴出。
ツイッターで日産広報が弁明する事態に。

オール電化もそうなんだけどさ、使用時にCO2が出ないというのは自分がエネルギーを使ってCO2を出していることすら意識する機会がない訳です。
そうすると「どんどん使っても平気なんだ」ということに繋がりかねません。

このCMの秀逸なところは、エンジン車に乗っていた頃は「自分がどれくらい排出しているか気になっていた」坂本龍一が、リーフに乗るようになって「走行時にCO2を出さなくなった」と免罪された印象を述べている点です。

そして坂本さんの話に戻りますが、御存知の通り、彼は原発反対派なんですよね。
彼の主張する通り原発を止めれば化石燃料を燃やして発電しなければならないわけで、日産リーフのCMでCO2を出さないとか話すのは矛盾していると。
まあ坂本さんの節操がないのは今に始まった話ではないのですが、彼を起用してデタラメなCMを作った日産が環境問題について深く考えておらず、金儲けの道具ぐらいにしか見ていないと判ったのは収穫ではないでしょうか。

自分の目が届く範囲内に「不都合な真実」がなければそれでOKという考え方が、都会から遠く離れた場所に原発を建てるということに繋がるのだと思いますよ。