トヨタの今期営業利益を1兆円と予想

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トヨタの今期営業利益は前比2.8倍の1兆円へ、持続的成長に回帰 (ロイター) - Yahoo!ニュース

トヨタ自動車<7203.T>は9日、2013年3月期の連結営業利益(米国会計基準)が前年比2.8倍の1兆円になるとの見通しを発表した。前期は東日本大震災やタイ洪水の影響で供給不足となったものの、今期は生産が正常化し、主要地域で販売台数を伸ばす。(中略)
 
トムソン・ロイター・エスティメーツによると、過去90日間に予測を出したアナリスト21人の予測平均値は1兆0433億円。会社予想はこれを下回ったものの、期初から連結営業利益で1兆円としたことについては市場関係者の間に評価する声が広がっている。
 
今期の売上高は前年比18.4%増の22兆円、当期利益は同168%増の7600億円を見込む。業績予想の前提となる為替レートは1ドル=80円、1ユーロ=105円。トヨタは、自動車市場は今後も新興国を中心に拡大していくとみているが、小型車・低価格車化に加え環境車需要の拡大や多様化などにより市場構造が変化し、世界で激しい競争が展開されていると指摘している。

トップ企業に元気がないと、業界や日本全体に元気がないという印象になってしまいますから、ぜひとも頑張ってほしいものであります。

豊田社長「サイクルが回り出した」…トヨタ通期決算 (レスポンス) - Yahoo!ニュース

トヨタの豊田章男社長は「2013年3月期の見通しで一言申し上げたい点は、全社をあげて取り組んできた収益改善活動の着実な進捗に加え、いいクルマが台数・収益に結びつき、さらなるいいクルマへの投資につながるというサイクルが回りだしたことに確かな手応えを感じている」と述べた。
 
その上で「今年は商品が大きく変わる年になる。トヨタブランド、レクサスブランドともに、多くの車種がモデルチェンジの時期を迎えるなか、先進国の成熟市場も、これから伸びていく新興国市場も、何としてもこのクルマに乗りたいと顧客に思ってもらえる魅力的な商品を次々と投入していく」とした。

今年からはトヨタが攻めるターンになるということでしょうが、国内外共に競合が激しくなっているので、昔ほどの圧倒的な力を見せることができるかどうか。

トヨタが「攻め」に転換、高収益体質には遠い道のり (ロイター) - Yahoo!ニュース

売上高営業利益率も前期の1.9%から、今期は4.5%に回復すると見込む。収益面で足を引っ張ってきたトヨタ単独の営業赤字も大幅に圧縮するなど、中期的な経営目標である「連結営業利益率5%」と「単独営業利益の黒字化」に道筋をつけた。豊田社長は「今年こそ平穏無事であってほしい。そうすれば3年間の努力がでてくる」と述べ、逆風が吹かなければトヨタの真の実力を発揮できるとの想いをにじませた。
 
ただ、営業利益率を競合他社と比べると、トヨタの出遅れ感は否めない。ホンダ<7267.T>は2.9%から6.0%に回復する見通しを示しており、そのホンダにしても、前期に10%程度をマークした韓国の現代自動車<005380.KS>に比べると見劣りする。
 
アドバンスト・リサーチ・ジャパンの自動車担当アナリスト、遠藤功治氏は、トヨタについて、国内の高い固定費や海外移転の遅さなどグローバル対応が進んでいない、と指摘。その上で「今後の収益の伸びもさほど期待できる状況ではない」と述べる。
 
ただ、固定費の高さや海外移転の遅さについては、トヨタ経営陣も認識している。新美篤志副社長は先月24日の記者会見で、02年頃から販売台数が急拡大する過程で大量生産ラインが作られ、リーマン・ショックで生産が激減すると、数量変動に弱い生産ラインが重荷となった、と説明。しかも、この拡大期に「生産技術の革新がほとんどなかった」と述べた。
 
こうした反省のもと、同社は、最終組立ラインやプレス工程など多岐にわたる工程で設備の小型化や簡素化を進め、「少量で安く作る」ことを実現する新しいモノづくりに挑戦している。例えば、世界各地で導入し始めた需要の変動に応じて伸縮できる生産ラインは、生産車種の切り替えの際にかかる時間を従来に比べて4割削減、1台あたりの投資コストも半減できる。新興国で少量からの生産を立ち上げやすい。豊田社長は、こうした生産技術が生みだす強い現場力を維持できるのも、国内に一定の生産基盤を残しているからだとの認識を示す。

為替とモデルミックスの変化で、営業利益2兆円という時代に回帰するのは難しいでしょう。
環境に合わせて変化していくことが出来なければ、GMの後を追うことになってしまうかもしれません。