2012年 8月14日(火)
夜中に友人Hからメールが来ていた。
23:49 Re:布団もいいよね
雨降ってないし、キャンプでも良かったと思います。が、設備古いけど清潔で快適です。函館プラザホテルより良いです。帰路に寄っても良いと思います。ところで、薬研が何故ライダーに人気なのかをレポートしてください。よろしく。
よろしい。 解説しよう。
回答を返信。
04:35 おはようございます
九時過ぎに寝て四時過ぎに起床という清く正しい生活を続けています。
コーヒーを飲んでから、テントは置いて大間崎まで行ってきます。
薬研人気の理由なんだが、自分もそれを考えていた。だってそんなに大した野営場じゃないもの。函館のダムのキャンプ場の方が広くてきれいだよ。
確かに温泉は素晴らしいけど近くには同じくらい良い温泉がたくさんある。
推察の結果、北海道からの帰り、あるいは明日渡るという高揚感を持って利用する人が多く、ライダー同士で夜は宴会したりして、それが旅の思い出に刻まれるんじゃないかな?
自分も誘われたけど遠慮した。遅くまで騒いでいたよ。
ちょっとシニカルな見方かもしれないけれど、そういう付加価値というのもキャンプ場の魅力ではあると思う。
さて本日の予定だが、計画通りなら大間崎に行ってその足で下北半島西岸を南下し、脇野沢港から10:50発のむつ湾フェリーに乗って津軽半島に渡る予定だった。
しかし昨日行くはずだった恐山にも行かなくてはならない。 「元祖かっぱの湯」の入浴時間や雨が上がったタイミングを考えると、昨日ここに着いた時間はベストだった。 もし天気が良かったとしても、昨日恐山に行くのは得策ではなかっただろう。
という訳で、テントはそのままにして朝イチで大間崎まで行き、帰りに下風呂温泉に入ってキャンプ場に戻り撤収。 恐山を見てむつ市街に下りることにした。
今日は八甲田にある酸ヶ湯キャンプ場に泊まる予定だ。 竜飛岬から青森港の八甲田丸を見て向かう予定だったが、あす竜飛に行くのであれば八甲田丸もその途中に立ち寄った方がいいだろう。 十和田経由で酸ヶ湯に向かうことにする。
下風呂温泉は7時オープンなので、逆算すると5時半頃に出発すればいいだろう。 コーヒーを飲んだり、写真を撮ったりしてして時間を潰す。
自分が着いたときよりもテントの数が増えている。
場内の案内図。 低価格なのにゴミが捨てられるというのはいいね。
05:20 出発する。 大間へ向かう前に、温泉のある奥薬研の方へ向かう。
これがむつ市老人福祉センター。 200円で入浴可能。 男女別で体も洗える。
隣には芝生のひろばとトイレと東屋があった。 駐車場には小型のキャンピングカーが2台停まっていた。
修景公園レストハウスに到着。 おもてに足湯がある。
駐車場にクルマはなかったので誰もいないと判断。 塀の上から「夫婦かっぱの湯」の様子を盗撮する。 ここも男女で分かれているし、石鹸で体も洗える。
帰りに湯ノ股橋の上から「元祖かっぱの湯」を見る。 右手は渓流。
まだ05:30(開場は7時から)だというのに、駐車場にはクルマが多い。
05:43 R279に出て、大間を目指す。 今日の津軽海峡は波静かだ。
最初は雲が多かったが、やがて日が差してきた。 あれが大間崎かな。
大間市街に入り、まずはフェリー乗り場へ。 前を走るクルマたちも、ほとんどが乗り場へ向かう。 06:15 到着。
入り口で誘導員の若者に「乗船ですか?」と訊かれたので、「いいえ、ちょっとターミナルに用があって」と答えて待合所の前にバイクを停める。
07:00発の「ばあゆ」が停泊していた。 乗船待ちのバイクは12台。
「ばあゆ」は今年で引退するらしい。 ご苦労さん。 もう一度会えてよかったよ。
そうこうしているうちにも、乗船するバイクは増えている。
ここで夜の雨の中、押し掛けをやったんだよな。 雨でタイヤがロックしやすくてね。 汗で合羽が蒸れて、あんときゃ辛かった。
06:22 乗船開始。 1台ずつ誘導されていく。 こちらも次の目的地に移動しよう。
06:25 フェリー乗り場を出発して大間崎へ。
06:31 3kmほど走ってついに到着。
「こ々本州最北端の地」なり。 昨年ここに来れなかったのは、やはり心残りだった。
後ろに見えるのは、弁天島に立つ大間崎灯台。
まだ朝早いので地元の人が散歩している程度。 観光客はあまりいない。 向かいの土産物店や食事処はもう営業しているようだった。
もっと荒々しい感じかと想像していたが、あまりに穏やかで拍子抜けする。 海岸に下りることもできる。
津軽海峡の水はちょっとぬるかった。
大間崎には無料のキャンプ場がある。 昨年もここに野営することを考えたのだが、風雨が強くて断念したのだった。
想像していたよりも広いし、東屋やトイレもある。 フェリーの利用客が多いのだろう。 06:47 出発する。
大間崎を出発し、下風呂温泉に移動する。
旧道の方に入ると、温泉街の雰囲気。
路地を右に入り坂を上っていくと、ツーリングマップルにも写真が載っている共同浴場「大湯」がある。 07:13 到着。
付近の案内図。 もう一カ所の「新湯」は少し離れたところにあるようだ。 大間鉄道というのは未成線らしい。
港の近くの「海峡いさりび公園」にも行ってみたが、テントが張れそうな広場があって、ビバークするのに使えそうだった。
外の券売機で入浴券を購入。 ここは銭湯スタイルなので、番台のおばちゃんに渡す。
誰も居なかったので、浴場の中を撮影。 湯の色は濃い乳白色で、硫黄濃度が高そうだ。 板張りの床は水はけをよくするために、若干傾斜している。
湯船が2つあるが、手前のが「あつめ」、奥が「ぬるめ」。 だがこの表示を鵜呑みにしてはならない。 「ぬるめ」でさえとんでもなく熱い。 5分浸かったが、湯を動かさないように微動だに出来なかった。 「あつめ」なんて足首まで漬けただけで断念した。
ここは体を洗えるが、備え付けの石鹸やシャンプーはないので、持参してきたものを使う(券売機でも売っている)。
Hからメールが来ていた。
06:23 何故か撤収に時間が
かかったけど。これから帯広の然別峡の鹿の湯を目指して出発します。
疲れも溜まってくるから、だんだんと行動に時間がかかるものだよ。
07:59 「大湯」を出て「新湯」の方にも行ってみる。 ここも熱いんだろうなぁ。 次回来ることがあったら入ってみよう。
08:23 キャンプ場に戻り朝食にする。 周囲のキャンパーは撤収作業を始めていた。
撤収完了したが、日が差してきてまた汗をかいてしまった。 そういえば、Hはどうしたろう?
09:26 道の駅あぷたで
ラーメン作って食べています。
別にインスタントラーメン作らんでも、美味しいものが売ってるだろうに(笑)。
天気が良くなると、この野営場の美しさがよくわかる。 これも人気の理由の一つなんだろうね。
恐山編に続く。