09:57 キャンプ場を後にする。 県道4号に戻り、恐山を目指す。
おっそいセダンに前を塞がれたまま走り、やっとたどり着いた。 なんだか玉川温泉を思い出すなぁ。
10:26 三途川に到着。 もちろん、バイクを置いて歩いて渡る。
橋の上からの眺め。 地獄めぐりには絶好の天気だね。
10:27 門前に到着。 賑わっているね。 クルマのみならず、バイクもたくさん駐車してる。
よもぎアイスを食べてみる。 苦くはなくむしろ甘いくらい。 もっと草っぽいのかと思ったのに。
参詣案内図。
入山料500円を払って総門をくぐる。
とても広い境内だ。
水子供養塚の風車が、風に吹かれてカラカラとまわる。
立派な造りの山門。
山門をくぐると本尊安置地蔵殿が見えてくる。
両脇に温泉が湧いていて、入ることもできる。 その前で、子供がひとり石を投げて遊んでいた。
参拝する。 普段なら家内安全を祈念するところだが、今日は亡くなった方の魂が安らかであるように祈る。
地蔵殿からの眺め。
さて、お待ちかねの地獄めぐりだ。 左の階段がメインルートなのだが、右手に男女が上っていく方に行ってみた。
「不動尊参道」と書いてあったのだが、どんどん上るばかりで先が見えないので途中で引き返す。 でも上から全体が見えたからOK。
メインルートに戻る。 あちこちに石が積み上げられている。
老いも若きも、それぞれのペースで歩いて行く。
「みたま石」 こういうのは誰がネーミングするのだろうか?
こちらは「無間地獄」
ところどころ、こうして「おさいせん」箱が置いてある。
荒涼とした風景のなか、タオルを巻いたバイカー3人組も歩く。
「賽の河原」に到着。 「一つ積んでは父のため・・・」というアレである。
水子供養の納札所。 御札を水面に浮かべるのだとか。 女性が長いこと合掌していた。
かような地獄を彷徨ったすえ、たどり着くのが極楽浜。 この景色が見たかったのだ。
かなり前だが、テレビをつけたら五木寛之の「古寺巡礼」をやっていて、その回がここ恐山だった。
その番組でも今日のような快晴の青空で、恐山に抱いていたウェットなイメージを裏切る、乾いた哀しみみたいなものを感じたのだった。
写真をとって嫁にメールで送ろうとしたら、電波が弱くて送れなかった。 地獄でもauは圏外のようだ。
宇曽利湖は酸性が強いので、こんな不思議な色をしている。
白浜もとてもきれいなのだが、普通の白砂とちょっと感触が違う。 なんというか火葬したときに出る、粉々になったお骨を踏みしめて歩いているような感じ?
帰り道もまだ地獄は続く。
「重罪地獄」 いったいどんな罪を犯したというのだろうか?
「金掘地獄」 ネーミングがうまくハマってると思ったら、お賽銭をあげましょう。
地獄より怖かったのは、道の両側に置いてある石板。 亡くなった人の名前が書いてあって「おばあちゃん、安らかに眠ってください」とか書いてあることもある。 リアルすぎ。
地獄から帰還すると総門のところに戻ってくる。 やっぱり現世のほうがいいな。
酸ヶ湯編へ続く。