参拝を終えて出てきたのが11:12。 水分補給してトイレに行って、11:25に出発する。
むつ市街までは県道4号をクルマの後ろに付いて下るだけだったが、途中でバイクが事故って警察(となぜか消防車)が来て事故処理していた。
ハンドルがグシャッとなったバイクと無事なバイクがもう一台。 ライダーは一人しかいなかったので、病院に運ばれたのか?
緩いカーブだったが、気を抜くとセンターラインをはみ出したりするものだ。 気をつけなければ。
11:47 昨日給油したセルフで再び給油する。 ここから野辺地に向かってR279を南下していく。
交通量が多いが流れは悪くない。 ただ真っ直ぐな道を淡々と走るので飽きてくる。 それでも昨年の「悪夢の夜」を思い起こしながら走る。 一年経って、またこうして走れるとは感無量だ。
12:42 県道180号を左折して、下北半島縦貫道路の野辺地北I.C.に行ってみる。 無料供用中だが、自動車専用道路ということで125cc以下は走れず。 まあいいけどね。
野辺地市街は信号が多くてペースが悪いので、裏道を通ってR4に出る(13:01)。
13:08 青森で初キャンプ野宿した元中古車屋はまだあった。 もうお世話にならないようにしたい。
たしかこの辺りでガス欠して、Hのバイクからガソリンを貰ったんだよなぁ。 街灯もなくて真っ暗でねー。
十和田市街もまた混んだ印象がある。 十和田湖方面に向かうのにショートカットできる道を事前に検討しておいた。
七戸で2つに分かれたR4が合流したあとに、十和田広域農道と交差する。 これを右折すればなんとかなりそうだ。
13:24 ナビの画面には表示は出ないので、たぶんこの交差点だろうとところで右折。 自信はないが進んでいく。
13:26 ある程度進んだところで出くわした交差点で左折する。 どうやらこの道で合っているようだ。 南に向かってこのまま走れば、R102にぶつかるハズ。
田んぼの中の田舎道を、軽の後ろに従って50km/hくらいでのんびりと走っていると、ふと「ああ、オレはいま、なんて幸せなんだろう」と思った。 嫁に感謝しないとね。
13:34 R102に入ると、遅いプリウスに前を塞がれるが、短い距離なので我慢する。
13:42 道の駅 奥入瀬に到着。 ここも昨年に立ち寄ったスポットだ。
ここに立ち寄った目的は2つあって、ひとつはこのテント。
「おたべなさ~い」のあきやま商店。 独特の口上は相変わらず。 気になったものを言えば、どれでも試食させてもらえる。
ここの乾物は、他の店で買うものと全然違う。 前回買って美味しかった鰊の燻製と、さきイカなど4袋を購入した。
もう一つの目的は、昨年も買った「十和田のバラ焼き」のタレ。 3本ほど購入。 調理済みの冷凍パックも売っていたので、自宅に送ってもらった。
腹が減ったので、遅い昼食をとる。 おいらせ餃子はなかなかうまかった。
そういえば友人H親子はどうしただろうか?
12:02 地球岬に寄っています
T朗はソフトクリームを食べています。
よかったねぇ。
14:24 苫小牧まで来ました。
吉野家で遅く昼食です
向こうも昼飯らしい。 14:36 出発する。
14:51 十和田湖へ向かうR102と別れ、R103に入る。
緑のトンネルの中を進む。 前方にキャンプ道具を積んだ原付二種のスクーターを発見。 よくみると京都ナンバーだった。
一軒宿の蔦温泉の前を通過。 駐車場にはクルマがたくさん停まっていた。
もうかなり上ってきたはずだが、峠はまだなのか。
15:15 標高1,040mの傘松峠を通過。 通常なら峠には広い駐車場とかあるものだが、少し手前に大きめの退避場所くらいのスペースしかなかった。
15:20 傘松峠から5kmほど下ると、酸ヶ湯キャンプ場の入り口があった。
管理棟で受付をする。 予約はしていないが、イケメンのお兄さんが快く応対してくれた。
場内のレイアウト。 フリーサイトの方にテントを張る。 ペットNGというのは残念だな。
真ん中にとてもよく整備された炊事棟がある。
こちらが西側なので、炊事棟の奥にテントを張らせてもらおう。
設営をしてから買い出しに行こうと考えていたのだが、思ったよりも標高が高い。 青森側に下るにしても、ちょっと面倒だ。
受付のときに訊いたら、「おにぎりくらいなら、酸ヶ湯温泉にありますよ」とのこと。 念のためバイクを上の駐車場に置き、温泉の売店を見てから判断しよう。
上の駐車場からは南口から温泉の建物に入ることができる。
売店の品揃えは充実していた。 湯治場だからだろう。 後生掛を思い出すね。
パックごはんも売っているのでなんとかなるだろう。 下界へ買い出しに行く必要はなさそうだ。
正面玄関に出てみて驚いた。 こんな立派な温泉館なんだね。
お蕎麦なども売っている。 残念ながらおにぎりは売り切れだったが問題はない。
入り口の券売機で入浴券を購入する。 風呂は2つあって、混浴で体を洗えない「ヒバ仙人風呂」と男女別で体が洗える「玉の湯」。
設営で汗をかいたので、体が洗える「玉の湯」にする。
「混浴を守る会」なんてあるんだ。 そういえば昨日の「元祖かっぱの湯」も昔は混浴だったらしい。
玄関で靴を脱いで、レジ袋に入れて自分で持つ必要がある。
玉の湯の入り口。 無人なので、入浴券は壺の中に入れる。
入ってびっくり! 洗い場が4つしかなくて、湯船も狭い。 長時間入るのは不可能だろう。 迷惑にならぬように手早く体を洗う。
お湯は乳白色で網張温泉に近い感じでとても気持ちがいい。
さっぱりしたので買い出しをする。 精肉や野菜も少しだけだが売っていた。
ビールにパックごはんとつまみを数種、それと朝食のカップ麺を購入した。
17:27 キャンプ場に戻ると、炊事棟の影がテントを覆い始めていた。
おかずを買わなかったのはこれがあるから。 道の駅で買った「バラ焼き」のパックだ。 今夜食べるために、1つだけ確保しておいたのだ。 冷凍してあったが、ちょうど解凍できている。
先にパックごはんを茹でてそのまま置いておく。 ステンレスのバットにバラ焼きをあけて、弱火で煮込む。 「汁がなくなるまで炒めること」と書いてあったが、なかなかなくならないので、最後はパックごはんにかけて食べた。 あー、シアワセ。
日が陰ってくると、気温が下がってきた。 今回初めて長Tを着こむ。
標高は884mと網張温泉よりも高い。 温泉から上がった体に、山の涼しい空気が気持ちいい。 これまで50回以上キャンプや野宿をしてきたが、間違いなくベスト3に入る素晴らしいロケーションだと思う。
この感動を伝えるべくHにメールすると、返事が返ってきた。
17:56 富内線富内駅
士幌へ行く途中で富内駅跡に寄ってみました。駅の施設がそっくり保存してあります。それに加えて、足漕ぎトロッコが乗り放題です。
添付された写真には、仲良く足漕ぎトロッコにまたがるH父子の姿が。
ところで帯広の然別峡の鹿の湯へ行くのはどうなったんだ?
18:13 嵌まりまくって結局
ここに泊まることにしました。
添付されていた写真がこちら。
大丈夫なのかな?
18:39 客車2両がライダーハウス
になっていますが持参のテントでキャンプします。すぐ隣に風呂屋があってロケーション的に最高です。向かいの広場では盆踊りの準備が進んでおり地元の娘が太鼓の練習をしていて景気がいいです。燒鳥がいい香です。よそ者にも売ってくれるそうです。ライダーは俺だけですが、地元のバイク好きの人と話が弾みます。なかなか面白い展開です。
なるほど。 そういうことなら大丈夫だね。 それにしてもHらしいな。 こっちだって最高のキャンプ体験をしているのに、なんだか向こうが羨ましくなってくる。
こうやって同時並行的にツーリングをしていると、Hと自分の志向の違いが顕になる。 優先順位や価値観の違いといってもいい。
だから一緒にツーリングするときは、お互いに妥協をしなければならないことも出てくる。 だがそれは当たり前のこと。 自分ひとりじゃできない体験をすることだってできる訳だから。
ビールが終わって夕日も沈んだので、テントに戻って黒霧島のお湯割りを呑む。 ウトウトしているとメールが来た。
21:33 盆踊りを踊りまくって
T朗は参加賞を貰い、俺はラッキー賞を当ててしまった。辞退しようとしたけど、もらってくれとおっしゃるので頂いておきました。JAの商品券1500円です。
ハハハ。 参りました。
本日の走行距離 312.6km
Google Earth用KMZファイル(薬研~酸ヶ湯) → 20120814.kmz
四日目へ続く。
禄太郎
以前旅先で出会った滋賀のライダーさんのブログを見ていて、日程は違うもののそちらの記事でも大間崎のキャンプ場が出ていて、何とも不思議な気分になりました。まぁ、確かに旅ライダーって似たような行動パターンになるのかもしれませんが。
恐山ってあんな感じなんですね。イメージでは曇天でなければならないので、ここでも何とも不思議な気分になりました。
ダブリン市民から禄太郎への返信
曇天で「ひょ~」っと木枯らしが吹いてる感じですかね?(笑)
あの地獄というのは一種の日本庭園で、枯山水とかに近いものがあるんじゃないかと思います。
灰色の地獄を歩いた末にたどり着く極楽浜は、やはり青空のほうがインパクトあります。
溶岩とネーミング自体は笑って済ませられるのですが、死者を想う生者の想念の強さは、ああいうのに弱い人は注意が必要かも。