進む「新エネルギー基本計画」策定の議論(前編):日経ビジネスオンライン
従来の大規模集中型の電源立地においても、同様に熱も有効利用できる施策があると、わたしは考えている。それは、電源立地密着型の需要地の創成である。例えば補助金や税制優遇など、何らかの公的なインセンティブを活用して、電源立地密着型の工業団地などを開発する。さらには、ICT(情報通信技術)を駆使したEMS(エネルギー管理システム)などを導入してスマート化し、スマートファクトリー、スマートコンビナートとする。そうすれば、大規模発電所の排熱も工場をはじめ地域全体で有効利用でき、大きな省エネ効果が得られることになる。
これまで熱利用に関しては、供給源となり得る電源立地と、需要地とのミスマッチによる大きな損失が存在していた。今後は、分散型であれば、熱需要地への電源立地を、大規模集中型であれば、電源立地への熱需要地の創成を、いずれも補助金や税制優遇などの公的インセンティブによって積極的に推進していく。このように熱需要と電源立地とのマッチングを推進することによって、熱の有効利用による大きな省エネ効果が得られるのみならず、ものづくり国家としての我が国の将来像も見えてくるのではないだろうか。
火力発電の排熱をコジェネにまわすなんてショボイ話するより、原発から出る莫大な排熱を海に捨てるのではなく、熱需要へマッチングさせるべきでは?
そうなると必然的に東京をはじめとする大都市の中心に原発をつくるべきですよね。
原発容認派なら「東京に原発を!」と叫ぶべきです。