渚園カブミーティング(前日・ものづくり伝承館編)

11:10 当目大橋を渡って焼津市街へ入る。 ちょっと集中力を欠いてしまい、惰性で走っていたら、ルートを見失ってしまった。

早めにR150に復帰するなら県道416号へ入るべきだったのだが、遠回りしたせいで11:30にようやくたどり着いた。
セブンイレブンで水分補給していると、ちょうど友人Hからメールが来た。

11:28 興津でラーメン
してます。今日の目標は生家の跡に有る宗一郎さんが子供の頃に植えた木を見つけることです。

そういや二人で天竜へ生家を探しにいったことがあったな。

11:36 その他の目標
物作り伝承館の見学、保養所の風呂に入る、弁天島の観光、昔住んだ寮の近辺探索、光明電鉄廃線の探索。

なるほど。 彼なりにテーマを持っているようだ。

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ふと気づくとスクリーンの左側の取り付け部がグラグラしている。 またハンドルバーのブラケットが折れたのかと思ったら、スクリーン付属のブラケットが割れてしまっていた。
とりあえずこのまま走る。


R150はいまいちなアベレージが続いていたのだが、坂口谷川を渡る頃になってようやく流れがスムーズになってきた。 御前崎はもうすぐだ。

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御前崎に来るのは25年ぶりくらいだ。 何回か来ているが浜松側からばかりなので、焼津側から来たのは初めてだ。 灯台ってあんな高いところにあったんだ。 どおりで記憶にない訳だ。

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御前崎灯台日本の灯台50選の一つ。 近くで拝んでみよう。

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この階段が長くてしんどい。 裏から上がれる車道もある。

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おー。 いい感じ。 ここは参観灯台でもあった。 200円払って入ってみる。

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「喜びも悲しみも幾歳月」の歌詞の碑が立っている。 出来たのは最近(平成21年)らしい。

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この灯台もリチャード・ブラントンが建てたもので、大戦中にレンズなどが破壊されたものの、レンガ造りの塔は建設当時のままらしい。

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中に入って上っていくと、最後のところはこんな急は鉄階段になっていた。 開口部も狭いため、恰幅の良い方はムリかもしれない。

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ここに至るまでの螺旋階段も、いかにも昔の灯台っぽい狭さ。

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巨大なレンズを回転させるために、比重が重い水銀(8.8Lで約120kg)のプールの上に浮かべているらしい。
地震で水銀がプールからこぼれないように、免震装置を付けたんだとか。

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この緑のカップの中に水銀が入っているらしい。

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外に出て浜松方向を見る。 こっちが遠州灘。

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焼津方向が駿河湾だね。

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13:01 R150に戻ったところにカインズホームがあったので立ち寄る。
1.2mmのステンレス針金を買って、ぐるぐる巻にする。 まだグラグラするものの、必要以上に倒れる心配はないだろう。

さて、本来なら久しぶりに中田島砂丘にでも行ってから渚園に行こうかと考えていたのだが、このペースでは15時過ぎには到着してしまいそうだ。
早めに着いてのんびりするのも悪くないが、日差しが強いので暑くてテントに居られないだろう。

本田宗一郎ものづくり伝承館は自分も行きたいと思っていたところなので、立ち寄ってみることにする。
場所がよくわからないので、GoogleMapsのナビをセットして指示通りに走る。

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Googleのナビは「なんでこんな混むところを?」と思うルートを走らされるのだが、今回もちょっと不思議なルートだった(一部ミスコースのリカバリーもあるが)。

県道61号で北上していると、太田川に掛かる深見橋のたもと(写真では左手)にきれいな芝生広場を発見。 野宿に最適だけど、やっちゃダメなんだろうな。

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県道40号に入る直前の踏切で、天竜浜名湖線の列車を見つけた。 1両編成のかわいらしい列車だ。
敷地駅に停まるのが見えたので、前に回りこんで写真を取ろうとしたけど、あと一歩間に合わず失敗。

ここから天竜二俣駅までは道路と並走している。 ムキになって追いかける。

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列車が豊岡駅で停車している間に先回り。 今度はちゃんと撮れそうだ。

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でも走ってくる列車を撮るのは難しい。 主題によって変わってくるのだろうけど。

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ちなみに昔は国鉄二俣線と呼ばれていた路線らしい。 今は3セクになっているのだけど、もし浜名湖一帯が津波に襲われた場合は、バイパス路線として活躍するのかもしれないね。

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14:42 ナビのおかげで迷うこともなく本田宗一郎ものづくり伝承館に到着。 きれいな建物だ。

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駐輪場を見ると...いた。

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特別展示がないときは入場無料らしい。
背後から近づいて、Hに声をかける。 20分くらい前に着いていたらしい。

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館内の撮影は自由というので、遠慮なく撮らせてもらう。

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スーパーカブC100。 今に至るカブの原点だね。 明日、これに乗ってくる人がいるかな?

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ちょっと手ブレしたが、これは珍しいポートカブ。 キックペダルが左側にある。

Hが生家に植えてある柏の木が見たいというので付き合うことに。

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その途中で「本田宗一郎生誕の地」という看板を見ていく。 といってもこの場所で生まれた訳ではなく、ここは少年時代に川遊びや釣りに興じた場所だったとのこと。

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その後、例の柏の木へ。 その木は民家の間にひっそりと立っていた。 枝が刈り込まれて、なんだか窮屈そうだ。

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父親と行った夜店で買った苗を、生家の前に植えたものらしい。 生家跡は、今は本田家の手を離れ、第三者が住んでいるので、おおっぴらにPRは出来ないのだろう。

この後、ツーリングマップルに載っている陸軍中野学校二俣分校の碑が見たいというので探すが見つからず。 ものづくり伝承館の管理人さんに聞いて浜松市保健所天竜支所にあると分かった。 しかし「小さい碑があるだけですよ」というので見に行くのはやめにする。

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時刻は15:46。 これから渚園に向かう訳だが、二人とも昼飯を食べてなかったので腹が減っていた。
途中で昔よく行っていた、とんかつが美味かった店に寄ってみようということになった。

R152の鹿島橋で天竜川を渡り、R362へと右折する。 都田テクノ北交差点で左折し、ここからまっすぐ南下。

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ナビをセットして行ったのだが、曲がるところを間違えたりして、文字通り紆余曲折してしまった。
なんとか着いたものの、晩飯には中途半端な時間だったので、まだ営業していなかった。

相部屋で一緒に生活していた寮は、いまは使われていなかった。 でも25年前と変わってなくて懐かしい。

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Hが「会社の保養所の風呂に入ってみたい」という。 保養所で立ち寄り湯するなんて、あんまり聞いたことがないが、行くだけ行ってみることに。 

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保養所で立ち寄り湯はNGだったが、きれいなところだったので今度は泊まりで来よう。
日も沈みかけているので、急いでキャンプ場へ向かう。

17:32 渚園キャンプ場に到着。 買い出しに行くのであろうカブたちとすれ違う。
ここのキャンプ場は22時まで人が居るらしい。 コインシャワー(200円)は24時間使えるということだし、遅い時間になっても緊急避難的に使えそうだ。

サイトはオートとフリーに分かれている。 フリーはクルマを持ち込めないので、駐車場からリヤカーで荷物を運ぶ必要がある。
しかしバイクはサイトへの乗り入れOKなのだ。 ありがたいね。 

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風呂は弁天島温泉のファミリーホテル開春楼に行ってみた。 料金は800円。
お湯がどうこうよりも半地下みたいな浴場で窓も開かず、軽いサウナみたいな熱気が息苦しくて、ゆっくり入る気になれない。 渚園を利用するなら、ちょっと遠いが極楽湯浜松佐鳴台店の方がまだいいんじゃないかと思う。 買い出しで志都呂近辺に行くなら尚更だ。

買い出しは志都呂のイオンに行ったのだが、ここはイオンモールなので無駄にデカい。 食品の買い出しなら近くのベイシア浜松雄踏店に行った方がよかった。
茨城では買い過ぎて食べきるのに苦労したので、今回は控えめにしようと言いつつ、安くて量の多い食材を買っていくH。

キャンプ場に戻り炭を熾したのだが、今回は100円ショップのではなくホームセンターの炭だったので、点きが悪かった。 点いたのは点いたのだが、火力として安定的に焼ける状態に持っていくのに、時間がかかったというべきか。
スタートの躓きが響いて、お開きになったのは日付が変わってからだった。


本日の走行距離 372.2km
Google Earth用KMZファイル(自宅~弁天島) → 20120915.kmz

当日に続く。