「2020年までにボルボ車関連の死傷者をゼロにします」って、マジ?:日経ビジネスオンライン
若:更にボルボには「事故調査隊」というのがあります。ボルボでは本社があるヨーテボリから100キロ圏内の事故を詳細に調査しています。そうした調査の詳細さは、ベンツと双璧をなしています。
F:自動車メーカー自らが事故調査をするのですか?(中略)
若:そしてボルボには、発生した事故を同じ条件で再現できる大規模な衝突実験施設があります。正面や真横からだけでなく、360度、あらゆる任意の角度からブツけることができる装置もあります。最近では日本でも、例えばホンダさんが立派な衝突実験場を作りましたが、我々はもうずっと前からそういう施設を持ち、実験を繰り返してきています。ボルボ並みの実験施設を持つのは、日本ではトヨタさんホンダさん……そして日産さんくらいのものではないでしょうか。
「最近」って、ホンダが世界初の全天候型「車対車」全方位衝突実験施設をオープンしたのは、2000年3月27日だったんですけどね。
そのボルボは、ホンダに遅れること3日後にセイフティ・センターの開所を発表しました。
セイフティ・センター完成でボルボが世界をリード……マツダにも恩恵? | レスポンス
ボルボはイエテボリ郊外、トルスランダ工場内に新たにセイフティ・センターを開設した。建設費用は7550万ドル(約80億円)。この種の施設としては世界で最も技術水準が高く、すでに定評あるボルボ車の安全性をさらに高めることを意図している。(中略)
新安全センターは、テストトラック2本が敷かれたトンネルハウジングがいちばんの特徴だ。トラックの1本は固定され、1本は90度移動するので、正面衝突と側面衝突を実験できる。またセンターにはNEC製SX-4スーパーコンピューターが設置され、プロトタイプでの衝突試験の前にヴァーチャル・テストが可能になった。
あのとき「世界初」の称号を逃したボルボは、「ウチは任意の角度からぶつけられる。実際の事故は決まった角度からぶつかる訳じゃない」と負け惜しみを言っていたのを覚えています。
ちなみに同様の施設をトヨタが作ったのは2003年10月、日産は2005年8月でした。
誠 Style:ボルボが再び日本市場で売れ始めた理由とは何か?
スウェーデンを本拠とするボルボ・カーズが、日本における販売台数を急速に伸ばしている。1990年代後半には、日本国内で年間2万台以上を販売したボルボだったが、2000年以降は徐々に販売台数を減らし、2009年には6213台にまで大きく落ち込んだ。
しかしこれ以降、わずか2年の間にV字回復を遂げ、2011年には新規登録台数で前年比51%増となる1万1787台を記録した。意外に思われる読者も多いかもしれないが、この数字は外国メーカーの中でフォルクスワーゲン、BMW、メルセデス・ベンツ、アウディといった、いわゆるドイツ系4メーカーに次ぐ数字なのである。
昔『マガジンX』誌で、ボルボ・カーズ・ジャパンの対応が酷いという連載記事がありましたが、あれが2009年頃かな? 最近は改善されたんでしょうかね?