ホンダがDCTを採用したのは、AT工場が無駄になるから?

ホンダがDCTに傾斜するわけ - クルマ - Tech-On!

ここで疑問なのは、ホンダはなぜ次期ハイブリッドシステムの主流になると見られるシステムにDCTを採用したのかということです。すでにホンダは、次世代パワートレーン「Earth Dreams Technology」で、次世代のCVT(無段変速機)を発表し、従来の自動変速機をCVTに置き換えていく意向を表明しています。(中略)
 
しかし、少し考えを進めてみると、すべての変速機をCVTに統一するというのは、技術的にはすっきりしていても、ホンダという企業の立場で考えてみると、必ずしも正解とはいえないことが分かります。ホンダには、現在の平行軸式の自動変速機を製造する大規模な設備があるからです。この設備をすべて捨てて、CVTに統一するというのは現実的な解とはいえないでしょう。(中略)
 
これがDCTなら、手動変速機の構造がベースですから、変速段を増やしてもそれほど構造は複雑化せず、しかも現在の平行軸式の自動変速機の加工・製造設備を生かすことができます。こう考えてくると、エンジン車の変速機でCVT化を進める一方で、ハイブリッドシステムにDCTを導入するというホンダの戦略は、自社の経営資源を生かしながら技術革新に対応する、巧みな戦略といえそうです。

確かにホンダは、MTもATもCVTでさえ、ほとんど全ての変速機を内製する稀有な自動車メーカーでした。

でもCVTでジャトコの副変速機付に負けているように、自前主義では限界があります。 特に今は全方位開発している訳で、DCTまで自社開発するのはムリではないかしらん。