自動ブレーキ、普及も保険割引も「ガイアツ」頼み

自動事故回避技術、普及は「ガイアツ」頼み?:日経ビジネスオンライン

あまり知られていないが、実は日本で初めて衝突回避技術を実用化したのはボルボだ。それまで日本では「ドライバーの過信を招く恐れがある」として、衝突前停止までは認められていなかった。(中略)
 
海外勢が安全技術を普及させようとするのには理由がある。実は海外では安全運転支援システムを搭載すると自動車保険の保険料が安くなるのだ。ボルボの場合は9カ国で割引対象となっているという。(中略)
 
保険が割引になれば、安全技術へのコスト負担は和らぎ普及が加速する可能性は大きい。突破口を開く保険会社はどこなのだろうか。ある国内自動車メーカーの幹部は「海外で実績を積んできた外資が先行するのでは」という見立てを披露する。

技術的には出来るけど様子見していた各メーカーも、富士重の成功を見て開発に本腰を入れました。

それから2年、ようやくトヨタやホンダからも技術発表が相次ぎました。 来年にでる新型車には載せてくるでしょう。

【Honda Meeting 2012】自動ブレーキシステムは二つのタイプで実用化目指す - クルマ - Tech-On!

安価なタイプを実現する技術としては、レーザレーダを使う説明パネルを会場に展示した。パネルに載っているセンサの形状から判断すると、ドイツContinental社がスウェーデンVolvo社やドイツVolkswagen社、マツダに供給しているものと同じに見えた。車両の前方10m程度に近赤外線のレーザ光を照射し、その反射光を受光窓で検知するもので、対象は車両に限られるが、低速域の自動ブレーキを実現する。すでに実績のあるタイプなので、搭載時期は早そうだ。
 
一方、高機能なタイプは、実際の車両を用いてデモを実施したミリ波レーダとカメラを使うものとなる。こちらは、クルマだけではなく歩行者も検知でき、障害物を検知して止まれる速度域も60km/hまでと前者より高くなる。量産時の価格については明らかにしていないが、ミリ波レーダの価格は1万~2万円前後に下がってきていると見られ、「富士重工業のアイサイトが設定している10万円という価格に勝てるように努力したい」と、意気込みを見せた。

低価格タイプは、次期フィットにも載せてくるのかな?

【Honda Meeting 2012】60km/hから止まれる自動ブレーキシステムを公開 - クルマ - Tech-On!

これまでホンダは「CMBS」と呼ぶ衝突被害軽減ブレーキにおいてミリ波レーダを使っていた。カメラも搭載していたが、車線認識用に使っており、歩行者など障害物の検知には使っておらず、衝突被害を軽減する対象はクルマに限られていた。
 
今回のシステムはレーダの感度を上げて、歩行者のような比較的小さな障害物を検知できるようにした上で、カメラによって歩行者であるかを判断し、進行方向や速度によってぶつかる可能性が高い場合は自動ブレーキをかける。従来のクルマに加えて、歩行者も検知するのが特徴だ。
 
レーダはより小さな物体を検知でき、1m先程度の近距離まで障害物を認識できるものを開発した。さらにカメラも車線認識などに使うものよりも解像度を高めて、より遠くから歩行者を検知できるようにした。
 
レーダの検知距離は車両が150mで、歩行者が50~60m。カメラは車両が120mで、歩行者が60m。検知角はレーダが30度、カメラが52度である。

高機能タイプで「アイサイト」に近い価格を実現できればいいですね。