「アウトランダーPHEV」電池溶損 悪いのは検査工程者?

電気自動車:“過度な衝撃”が主因か、「アウトランダーPHEV」の電池セル不具合 - MONOist(モノイスト)

今回の中間報告で挙げられたスクリーニング工程は、製造したリチウムイオン電池セルへの金属片や微粒子の混入を確認する検査工程である。専用の検査装置に電池セルを設置して振動を加えると、混入した金属片や微粒子が正極側に移動する。この後で電池セルの電圧を計測すると、良品と比べて電圧が低下するので、問題のある電池セルを選別できる。
 
不具合の主な要因とされる“過度な衝撃”は、この検査装置に手動で電池セルを設置する際に加わったとみられている。落下させるように設置すると、その衝撃によって電池セルの正極が変形することが分かった。EVシステム異常と表示された2件で、内部に短絡した痕跡が見つかった電池セルでも、同様の変形が確認されている。ただし、電池セルが溶損するという不具合については、スクリーニング工程での過度な衝撃に加えて、さらに他の要因が組み合わさって発生したと想定している。

なんかさぁ、このスクリーニング検査の工程者が気の毒だよね。 「製品(設計)は悪くありません。工程者の不適切な作業が原因です」って言ってるようなもんだもんね。

「アウトランダーPHEV」何が起きたのか 電池内部が変形…会見詳報 (SankeiBiz) - Yahoo!ニュース BUSINESS

---検査工程で衝撃が加わって変形したと、どういうことが起きていたのか。あと3件が発覚した後、同様の事例はあったのか。
 
「検査工程は異物が万が一入った場合、それを検出する工程を設けている。セルの向きをかえて振動かけたりする。機械に置くときに、その時に過大な衝撃が加わった場合がある。現時点では3件以外出ていない」
 
--見た目でも分かるのか
 
「外観上は変わらないが、内部に若干の変形が出ている」
 
--過度な衝撃がかかったのは機械の設定が誤っていたのか、機械自体に問題があったのか
 
「セットする際の人の問題が考えられている。機械自体の設定は詳細をサプライヤーのみなさんと洗い出しをしている」
 
--人が機械に掛けるときに強くかけてしまった
 
「そういうことです」(中略)
 
--検査工程で過度な衝撃が加わったのが分かったのはどういう調査か
 
「全工程を洗い出し、作業の状況を確認し、その中で、この部分の衝撃をもう一度測定したところ、そういうことが判明した。
 
--人がセットするときの衝撃とは
 
「半自動機という機械にかけるときに、ちょっと落下させたというか、そういった内容。詳細をもう少し見極めた上で、再現実験をやっていきたい」(中略)
 
--どうやって過度な衝撃が加わったのか
 
「セットするときに落としたとか、ある高さから落としたことがあったと聞いている」

だってさ、装置にガチャっとセットして「目に見えない程度の微小な変形」が起きたくらいで電池が溶損するんだったら、人手を介在させないで全自動の製造行程にしないとダメなんじゃないの? どう考えても弱すぎでしょう。

あとはバッテリーパックを組んで2週間くらい工場内に留め置いてから、充電検査を行うとかさ。