家庭用蓄電池、普及へ 値下げやレンタル

夜にためて昼に使う 家庭用蓄電池、普及へ値下げやレンタル  :日本経済新聞

NECは2月、甲府市にあるグループの工場で家庭用蓄電池の量産を始めた。生産能力は年間1万台。2013年度下期には、生産ラインを2つに増やし、同2万台の体制を整える。数年以内に10万台規模に拡大する考えである。(中略)
 
課題は価格だ。定置型蓄電池の主流になるとみられるリチウムイオン電池の場合、容量1キロワット時当たり50万円程度とされる。一般的な家庭の半日分の電力を賄える5キロワット時の製品を導入するには200万円前後かかる。(中略)
 
前述したNECはレンタル方式を採用して顧客の負担を抑える考えだ。オリックス、設備設計コンサルティング会社のエプコ(東京・足立)と共同で、蓄電池を活用した家庭向けのエネルギー管理サービスを検討している。
 
顧客は初期投資ゼロで、200万円近くする蓄電池を利用できる。割安な夜間電力を蓄電池にためて昼間に使う、最大消費電力を抑制して基本料金を下げるといった方法で浮かせた電気代を原資に、月々のレンタル料金を支払う仕組みだ。13年度にサービスを開始する予定である。
 
NECスマートエネルギー事業本部の山崎俊太郎・副事業本部長は、「利用者は初期コストをかけたくない。とはいえ、やみくもに価格を下げればメーカーにいいことはないことから、レンタル方式に行き着いた」と話す。

太陽光発電があるお宅に蓄電池を導入すると、ダブル発電扱いになって太陽光発電の買取価格が下がってしまいます。
今年度は31円/kWhだったかな? そのうち東電の第三段階料金(29円10銭)より低くなっちゃうんじゃないかと思いますが。

このビジネスモデルは以前にも取り上げましたが、早く事業化してほしいですね。

発電量が自然に左右されやすい再生可能エネルギーを一定量以上に増やそうとすれば、「電気を溜める」機能が重要になります。
揚水発電の活用はもちろんですが、需要地で溜めた方が送電ロスが少なくなるのも確かです。

エコウィルの余剰発電量を有効に活用するためにも、初期投資が低いなら蓄電池の導入は非常に興味があります。