日本人の「普通」が中国人の「劣等感」を刺激する:日経ビジネスオンライン
「こんな話、中島さんには言えても、中国の友だちには絶対できないのよ。どこであげ足を取られるかわからないから……。残念だけど、中国ではまだ外国のいいところを褒めたら周囲の人に嫌われちゃう。大国になったけれど、屈辱の歴史からまだ抜け出せていないし、自信も持てない“ひがみ根性”があるのよ。中国ではお金があっても買えないもの、できないことがまだたくさんあるから……」
お金があれば何でも買えるアメリカと、どっちがいいのかはよくわかりませんね。
昔の日本の小説や映画では、「貧乏人がお金持ちを妬んで犯罪に走る」というストーリーがよくありました。
最近の日本でも格差の拡大が言われていますが、あまりこういう筋はみかけませんね。
「でも、自分たち中国人がのどから手が出るほど欲しても手に入れられない安心や安全を、日本人はいとも簡単に手に入れている。それなのに、そうしたことに感謝しないどころか、当たり前だと思っている(と中国人からは見える)日本人に対し、劣等感やいら立ちのようなものを感じるときがあるんだ」
友人はこう正直な気持ちを吐露してくれた。「やわでお上品な日本人には厳しい環境で生きている俺たち中国人の気持ちは永遠にわからないだろうな」と彼に言われたとき、私はどんな表情をしていいかわからなかった。
社会というのは、人が集まって構成されるものです。
「安心で安全な社会」は、中国人の気質が変わらない限り実現は難しいんじゃないかな。
気質というのは先天的なものだけでなく、置かれた環境から来る後天的なものの方が大きいと思いますが、いくら経済が発展して高等教育が行き届いたとしても、環境(広大な国土に過大な人口)が変わらないから難しいでしょうね。
アメリカで生まれ育った日本人が、中身は完全にアメリカナイズされるように、日本で生まれ育った中国人も中身は日本人のようになれるのだと思います。
でも中国人は家族やコミュニティの影響が強いので、結局は中国人になってしまうのでしょうが。
中国や韓国が盛んに言う「日本は正しい歴史認識を持て」というのは、こういうことも含んでなのかもしれませんね。
人間は自分に嘘をつくのは容易じゃありませんから、彼らも自分たちの劣等感は分かっている訳です。
でも日本人は時にのほほんと接してくるので、イライラしてしまうのでしょう。
「甘えんじゃねーよ」と言いたくなるところですが、譲歩はせずとも理解は示してあげるべきかもしれません。