ES9018 DACを試す(トラブル編)

実は11/3に届いていたのですが、いろいろとトラブルがありまして...

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予告にも書きましたが、購入したのはeBayから。 DAC7のときと同じ出品者でした。
ES9018 DACの完成品としては、通常版Upgrade版の2種類ありますが、発注したのはUpgrade版です。

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Upgrade版にしたのは、ダブルトランスに惹かれたからでした。 あくまでイメージです。
USBモジュールはXMOSを選択。 DAC7のときは到着時に外れてましたが、今回はしっかり着いてました。

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オペアンプは1回路と2回路が2つずつ。 両方ともOPA627AUという金満仕様です。 どうせ交換しちゃうので、こんな高いオペアンプ使う必要ないんですけどね。

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筐体はDAC7と全く同じ(上がES9018、下がDAC7)。 汎用品ですからね。

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RCAジャックもちょっと高級そうなパーツが使われています。

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目視でチェックして特に問題もないようなので、早速動作確認です。 DAC7と繋ぎ替えて電源をON。
電源ランプは点灯したね。 でもUSB接続のLEDが点きません。 XMOSモジュール上のLEDも点いていません。
更に無音に絞っていたアンプのボリュームを上げると、スピーカーからノイズが...
どうやら故障しているようです。

出品者に英語で症状を伝えるメールを送ったところ、「出荷時にテストを行っているので安心してほしい。 光or同軸入力では音が出るか? XMOSと本体のどちらに問題があるかチェックしたいので、DAC7のCM6631Aモジュールと差し替えは可能か?」という返事が来ました。
光ケーブルは挿してみましたが、インジケーターのLEDは点灯しません。

ES9018 DACのXMOSモジュールは、かなりがっちりとホットメルトでくっつけてあったのですが、カッターナイフで切り離してなんとか外しました。

外したXMOSをDAC7に挿してみましたが、USB接続のLEDは点灯しません。 逆にCM6631AをES9018 DACに挿してみましたが、電解コンデンサに干渉して刺さりません。

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何度か試しているうちに、うっかりDAC7の電源が入ったまま、CM6631Aモジュールを抜き差ししてしまいました。
そのせいか、今度はDAC7のUSB接続LEDが点灯しなくなりました。 USBからの音も出ません(泣)。

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XMOSモジュールのヘッダーピンを見ると、なんか無理やり曲げてあります。 ハンダ付けもいい加減で、全体にグラグラしています。 樹脂の右端が割れており、しまいには端っこのピンがポロッと取れてしまいました。 This is china quality...


何度か出品者とメールのやり取りをしましたがラチがあきません(回路図とか送ってくれたんですが)。

ES9018 DACを接続したときに出るノイズは、R側RCAケーブルを接続したときに出ること。 さらに電源が入っていなくても出ること。 ケースに手を触れるとノイズが変化することなどから、アース(グラウンド)に問題があるように思いました。

分解すると保証を受けられなくなる可能性もありますが(もとから期待していないけど)、原因究明のために基板を外してみることにしました。

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例の豪華そうに見えるRCA端子は、六角ナットでパネルに締め付けられているのですが、これが半端ないトルクで締めてありました。
内側をプライヤーで掴んで共回りしないように気をつけて緩めましたが、それでもL側の端子は取れてしまいました。 光入力端子もグラグラしてるなと思ったら、ポロッと取れてしまいました(何で?)。

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基板とRCA端子はこんな感じで接続されています。 普通はソフトなケーブルで繋ぐところを、アース側は基板に直接イモハンダで直付け(!)。 ホット側もハードワイヤで接続です。
これでは取り付け時の力や、運搬時の振動などによるストレスが直接加わってしまいます。

元々、完成基板で売られている物やDAC7には基板取り付け型のRCA端子が使われています。 ケースの取り付け穴もそれに合わせてある訳ですが、そこに無理やりパネル取り付け型の端子を使ったので、こんなことになったのかなと思います。

基板の取り付け位置を背面パネルから少し離して、ソフトケーブルで配線すればよかったんでしょうが、そうすると光端子やトグルスイッチもパネル取り付けにする必要が出てきますしね。


とりあえず端子を交換してみて、直るかどうか試してみましょう。
光入力モジュールや同軸入力用のRCA端子はいいのですが、ステレオRCA端子の入手性が問題です。

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DAC7に使われているものと同じ端子(Yueqing Chuangfa Electronic Co.、Ltd製 AV2-8.4-10)を売っている店を見つけましたが、ここは合計金額2000円以上じゃないと売ってくれないようです。

結局、Digikeyに互換性がありそうな RCJ-2123があったので、こちらを購入することに。 光入力(PLR135/T)、RCA赤(RCJ-042)も一緒に購入。
でもDigikeyも送料が2000円も掛かってしまうんですよね(海外からなので仕方ないんですが)。


あとは部品の到着を待つばかりですが、昨夜 BBBのACアダプタのプラグを確認する為に一時的に取り外したのですが、再度電源を繋いだらスピーカーから「プッ」という音が出ました。 はて?と確認したらDAC7のUSB接続LEDが点灯していました(!)。

フタを開けて中を確認しましたが、CM6631Aモジュール基板のLEDも光っていました。 あーよかった。
でも実は Weiliangの XMOSモジュールも(別の出品者からですが)発注してあったりするんですけどね。

まあ、CM6631AとXMOSの聴き比べが出来るということで、それはそれで面白そうではあるんですが。