ソニー平井CEO 「VAIO終息は苦渋の決断」

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「VAIO終息は苦渋の決断だった」、ソニー平井CEO ~一方、ソニーとしてのWindows Phone投入に一定の含み - PC Watch

TV事業は分社化こそされるが、情況はソニーモバイルコミュニケーションズが「Xperia」を、ソニー・コンピュータエンタテインメントが「PlayStation」を受け持つのと同じ形態に移行するわけで、「Bravia」はワン・ソニーの下、主力事業の1つとして生き続ける。
 
一方のVAIO PC事業は、ソニーからは完全に分離されることとなる。言い換えるなら、ソニーは今後PC事業の黒字化は不可能だと判断した形だ。
 
コンシューマ向けコンピューティングデバイス市場において、いわゆるPCはスマートフォン/タブレットに取って代わられつつあり、ソニーとしてもMP&C分野で、スマートフォン/タブレットに事業を集中させることを決意した。ソニーから発売されるVAIOは、2014年春モデルが最後となる。(中略)
 
このように、VAIOに携わる人員や拠点は、新会社へと引き継がれるが、その規模は大幅に縮小される。現在、国内では販売関連を除き、約1,100人がVAIO事業に従事しているが、新会社に移管されるのはその内約250~300人だ。また、当面、販売は日本国内のみの継続となり、海外販売は、今後の復活を否定するものではないが、ひとまず終了となる。

「ソニー」ブランドや販売網なしで海外販売を継続することはできないのは分かりますが、国内事業のみだと450万台の1割以下になってしまうのではないでしょうか?

【笠原一輝のユビキタス情報局】これは終わりではない、VAIO新時代への幕開けだ - PC Watch

新会社は設立当初、日本市場をメインターゲットにしていくとしている。つまり、現在のVAIOビジネスで、それなりの割合を占めている欧州や米国などからは撤退していくということになる。すると当然シェアは低下する。現在の1.8%を維持するのはほぼ不可能で、下手をすれば1%を切ることになるだろう。
 
シェアが減ると部材調達コスト、さらにはODMやEMSの工場を利用するコストが上昇する。現時点では新会社の資本金がいくらになるのか、そのあたりの事も明らかにはなっていないが、設立当初に十分な額の資金が用意されていなければ、ODMやEMSも容易に契約を延長はしてくれないだろう。そうしたコストの上昇は製品価格へ転嫁されることになり、結果価格競争力を失い、さらに市場シェアを失っていくという悪循環に入る可能性がある。

ソニーとして黒字化がムリなら、分社化してもムリでしょう。 赤字に耐える体力も無いから、あっという間に潰れちゃうような気がします。
でも頑張ってほしいですけどね。

【西田宗千佳のRandomTracking】ソニーがVAIO事業を売却する理由。変化したPC事業の位置づけ - AV Watch

平井社長は、今年1月のCESの際、筆者とのインタビューの中で、利益率が減る傾向のあるスマートフォン事業などをコアとして進める理由について、次のように答えている。
 
「昔のアナログの携帯電話しかやったことがない会社が、急にスマホをやれといってもできませんよね? 同様に、ちゃんと『次の波』を予測して作る『波の発射台』になり、競争のスタートラインに立つためには、モバイルのビジネスは続けなくてはいけないです。」
 
仮に苦しくとも、それが「ソニーの次の土台」として必要な事業ならば、全力で続ける、というのが、平井社長の考えなのだろう。
 
逆にいえば、「普通のPC」としてのVAIO事業には土台としての役割はなく、業績次第で判断されるものだ……ということでもある。

残念ですが、その通りなんでしょう。