片山被告、PC遠隔操作事件への関与を認める

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「片山被告「死のうと思ったが死にきれなかった」」 News i - TBSの動画ニュースサイト

片山祐輔被告の弁護人・佐藤博史弁護士は、事務所前で取材に応じ、次のように述べました。
 
「9時半ごろ、片山被告から電話があって、『死のうと思ったけれども死にきれない』ということで、そんなことやめろと言いまして。『先生、申し訳ないけれども、自分が犯人です』ということを言った。今回の真犯人メールだけではなくて、一連の事件について自分が犯人だということを言った」
 
Q.なぜ認めた?
 「今回の河川敷の件が事実だと、まさかわかるとは思わなかったと言っている」(片山被告の弁護人 佐藤博史弁護士)

「証拠隠滅の恐れはない」ということでの保釈決定は、東京高裁の判断ミスだと思いますが、結果として泳がせてボロを出させることができたということで、事件解決には役に立ちましたね。
ただ、もし片山被告が自殺でもしていたら汚点を残すところでした。 片山被告が失踪したときに目を離した警察もですが。

【遠隔操作ウイルス事件】片山被告が会見欠席 弁護人「無実の考えは揺るがない」+(1/2ページ) - MSN産経ニュース

東京地裁で2月から公判が行われている片山祐輔被告は、19日に出席を予定していた東京・霞が関の司法記者クラブでの会見に姿を現さなかった。会見には主任弁護人の佐藤博史弁護士が一人で出席し、「片山さんが無実だという考えは全く揺るがない」と強調。「真犯人」を名乗るメールを送ったかどうかについて、片山被告本人の口から経緯が説明されることはなかった。

今回のことで「弁護士、ばーかw」と思う人もいるでしょうが、自分はこの佐藤弁護士は偉いと思います。

【PC遠隔操作事件】被疑者の素顔を弁護人に聞く(江川 紹子) - 個人 - Yahoo!ニュース

ーー足利事件の菅家さんの時には、面会してすぐに無実を確信したとのことでしたが、今回はどうでしたか。
 
当初は半信半疑でした。新聞には決定的な証拠があるかのように書かれていましたし。でも、取り調べで警察はそういうものを本人に示していないんですね。なので、接見の後、取調官に「もし決定的な証拠があるなら、早く示して欲しい。それで(否認しても)ダメだと分かったら、弁護人からも本人を説得しますよ」と言ってみたが、警察は「はい、分かりました」と言うだけ。「本当はそんな映像ないのでは?」とも聞きました。すると、「そういうこと(=決定的な証拠があるというような情報)はマスコミが勝手に書いているだけ」と。検事にも、「(本人が猫に首輪をつけたことを示すような)防犯カメラの映像はないのでは?」と水を向けたところ、沈黙しか返ってこなかった。
 
私がそう指摘した翌日は、取り調べもせずに捜査会議をやっている。その後も、彼が猫に首輪をつけたことを示す映像は本人に示されていません。報道でも、いつの間にか映像の話は立ち消えになりました。
 
こうした経過から見ても、警察は1月3日に彼が江ノ島にいる映像は持っているが、彼が猫に首輪をつける映像もなければ、(彼が江ノ島に行った)3日に首輪がついている状態の猫の映像もないことを、確信しています。

ちなみに江川紹子は個人的に好きになれないです。

PC遠隔操作事件「片山被告人の身柄拘束は懲役刑よりひどい」 江川紹子さんが批判|弁護士ドットコムトピックス

――1年以上となった片山被告人の勾留について、どうお考えでしょうか?
 
江川紹子さん(以下、江川): 本当に長かったなと思います。それと、やっぱり検察側が少し異常じゃないか、という感じがしますね。(中略)
 
南アフリカで、殺人罪で起訴されているオスカー・ピストリウス選手なんかは、たしか昨年2月14日に逮捕されて、22日に保釈されているんですよね。8日間くらいで保釈されているんですよ。
 
――片山被告人の逮捕(昨年2月10日)と同じ時期でした。
 
江川: そうなんですよ。だから、あのケースとの差があまりにも大きい。やはり日本では、まだまだ「身柄拘束」を、検察が自分たちの有利に運ぶように使っている気がします。彼(片山被告人)なんかは接見禁止もついていましたから、弁護人以外、誰とも会えない、しかも新聞も読めないと。これって、懲役刑よりひどいですよ。
 
やはり日本の「人質司法」というか、長期間の「身柄拘束」って罰だと思うんですよね。だから、裁判をやる前から罰を加えるということを、もうちょっと改めるべきだと思うんですよね。
 
今回、ようやく高裁が(保釈許可について)まともな判断をしたけれども、やっぱり遅すぎた気がしますよね。今回の高裁の決定は非常に筋が通っていて、まっとうだと思うので、こういう判断をもう少し早くできるように、裁判所にやってもらいたいと思います。

ふざけんな、と。 今回のケースでは保釈すべきではなかったと思います。

<PC遠隔操作事件>「お別れだよって、握手した」(佐藤博史弁護士会見詳報・下) (弁護士ドットコム) - Yahoo!ニュース

――今回の(真犯人メールに使った)スマートフォンは、どうやって入手したのか?
 
(SIMカードは)秋葉原で手に入れたと言っていた。まったく足のつかないものを買った、と。(中略)
 
――「自作自演のメール」を送ることを考えた時期は?
 
保釈される前から考えていたと言っていた。保釈後、与えられた以外の秘密のパソコンを持っていて、それでメールを作り続けていた。(中略)
 
――保釈後、捜査当局から行動確認されることについて、佐藤弁護士は注意をしたのか?
 
行動確認はされているよ、と伝えた。今から話すとマンガみたいな話だが、真犯人からのメールがやがて届くと、この事件は「サドンデス」になると話していた。そのときに向けて万全の体制もとっていた。本当は、われわれにとって「デス」だったわけだが・・・。
 
だけど、彼の真意はまったく違った。逆に言うと、彼は、私たち以上に尾行とかを計算していたと思う。
 
――それならば、なぜ?
 
河川敷に下見に行ったときも、ものすごく警戒していたが、誰もいない安全な場所だと考えたようだ。(捜査陣が)スマートフォンを掘り返したのはたぶん、埋めた直後ではない。真犯人メールが届いたから、片山の行動を振り返ってみようということで、真相が明らかになったのだと思う。すばらしい勘だ。

弁護士というのは因果な商売なんだろうと思います。 どんな極悪人でも、引き受けたからには被告の利益になるように持っていかなければならないんでね。 それが弁護士の職業倫理です。
佐藤弁護士の信頼を踏みにじった片山被告は本当に罪深いと思います。 あれは嘘つきの顔だよ。

あと、片山被告が保釈中に人権団体などのイベントに出ていましたが、よく知りもしないで反権力の広告塔として「彼は無実だ」とか無責任に言ってた人たちは恥を知るべきだと思います。

最後に、捜査関係者の方々にはご苦労さまでしたと言ってあげたいですね。