マツダ藤本執行役員、「下期は新型デミオで回復」

マツダの第1四半期決算…藤本執行役員「国内販売は下期に新型デミオで確実な回復を」 | レスポンス

マツダの第1四半期グローバル販売は、6%増の約32万台と好調だったが、国内は21%減の4万台と低迷した。藤本氏は「消費税増税の影響が想定以上に厳しかったうえ、当社の最量販車であるデミオがモデル末期に当たった」と説明した。
 
このため同日、上期の国内販売については当初計画から1万台下方修正した。通期の計画である23万台は「不変」で、デミオを中心とした巻き返しを図る。ただ、7月の販売も2割程度のマイナスとなる見込み。藤本氏は「てこ入れも必要だが、ここは台数に走るのでなく、ブランド力構築のためにも我慢の時」と、自らに言い聞かせるように話した。

CMをバンバン流して、アクセラも売れて絶好調!に見えるマツダですが、直近の国内販売を見ると売れているのはアクセラだけ(それでも7月は3千台程度で、登録車中22位)で、アテンザもCX-5も前年からかなり台数を落としています。 「売れてない」デミオは2300台くらいで25位です。
海外販売が好調なので、輸出を増やして生産は高水準を維持していると思いますが。

CMを見ても「ソウルレッドプレミアムメタリック」に統一して、車名を前面に出さないイメージ(メッセージ)重視の戦略ですね。 デザインテーマも「魂動」で統一しているのも、マツダの存在感を上げるのに効果を上げていると思います。

商品(クルマ)だけでなく、今後は店舗でもイメージを重視するようです。

マツダ、新コンセプトの販売店を順次展開…本社デザイン部が監修 | レスポンス

新世代店舗は、マツダのデザイン本部が監修。「マツダらしさ 心がときめく」店舗デザイン、「マツダのクルマの魅力が引き立つ」新車ショールーム、「絆が強まる」店舗ゾーニングという3つの提供価値と、「品格あるたたずまい」「惹きつける力」「クルマを美しく魅せる」「居心地のよいしつらえ」という4つの店舗デザインコンセプトを規定したガイドに基づいた店づくりを行っている。
 
新世代店舗は、モノトーンとシルバーで配色した内外装に、黒を基調とした専用のファシリティサインやウッドを用いたアクセントを加え、品格・質の高さと温かみが調和した居心地の良い空間を実現。またショールームは、走行シーンをイメージさせる車両展示と商品の美しさを際立たせる照明やインテリア家具により、気持ちの良い走りやエモーショナルなデザインといった、マツダ車の魅力を前面に引き出す演出となっている。

外車のディーラーっぽくなるんでしょうね。 ダイハツやホンダ、日産が、「子供連れの女性重視」の店舗造りを進めているのとは対照的です。 クリーンディーゼルと同じく「逆張り」戦略と言えるでしょう。

でもいいことばかりではなくて、新型アクセラが出ればアテンザやCX-5が売れなくなり、新型デミオが出ればアクセラが売れなくなるという、自社ラインナップでの共喰いが起こりやすくなってきます。
特に(アクア、フィットHV並のプライスと言われる)新型デミオのディーゼルが出ると、アクセラ・ディーゼル(値付けが高い)はかなり影響を受けそうです。
まあ、ファーストカーとしても使えるフィットと違い、170万円のデミオがどれだけ売れるかは未知数ではあるのですが。