他社に殺される前に、自分たちの車で殺してしまえ

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ホンダらしさ取り戻す挑戦 「CR-Vが死なないように作った車が売れるわけがねぇ」 - SankeiBiz(サンケイビズ)

評価会でヴェゼルについて語るとき、板井は「この車をそのまま発売したら、CR-Vはどうなるのか」と何度も言われたと話す。装備を奢(おご)るのはいい、走行性能の水準を高めるのもいい。しかし、そのために収益性の高い「上位車種」が売れなくなったらどうするのか--とりわけ営業サイドの責任者から強く出た意見だった。
 
だが、板井はその度に、そのような内向きの姿勢をこの車で変えるのだ、と撥はね付けてきた。
 
「板井、おまえはCR-Vを殺す気か?」(中略)
 
板井がそのように開発を最後まで続けられたのは、野中という強力な後ろ盾があったからでもあった。デザインが決まり、性能面などの企画がある程度まで出揃ったあるとき、野中は持ち前の不敵さで板井の背中を力強く押した。
 
「それでいい。CR-Vが死なないように作った車なんて売れるわけがねぇ」

7月のCR-Vの販売台数はわずか88台。 本当に死んじゃいましたね!