リコール続発のホンダ、国内100万台目標を引き下げか?

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「フィット」5度目のリコール、ホンダの失態 (東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース BUSINESS

今年度、国内向けの新型車は、過去最多の6車種の投入を予定しているが、これまでに1つも実現できていない。ホンダは10月24日、高級セダン「レジェンド」の新型車を年内に発売することを明らかにしたが、新型車の投入はヴェゼル以来、ほぼ1年ぶりとなり、投入計画は大幅に遅れていると言わざるをえない。開発部門のトップである本田技術研究所の山本芳春社長は、「(品質保証体制の強化が)開発時間に影響するかもしれないが、技術の確からしさを最優先にする」として、一連のリコール問題を受けて、新型車の投入を慎重に進めていることを認めている。

まあ、何を言われても仕方がないよね。 実際にCITYの国内投入は遅れているようだし、先日のフィットの年次改良でハイブリッドが含まれなかったのも、リコールの影響なのかなと思ってしまいます。

続きです。

今年度の国内販売は、過去最高となる103万台(前期比約2割増)を目標に掲げている。新型車種の投入効果や軽自動車の好調な販売が持続することで、消費増税後の落ち込みも補って、通期ベースでは前期よりも販売数量を増やせるという見立てだった。
 
しかし、今年度の上半期(4~9月)の販売台数は38万台にとどまっている。こうした状況を受けて、10月から11月にかけて、ミニバンやセダンなどを生産する埼玉県の2つの工場で、減産を実施している。新型車の投入が遅れると減産が長引く可能性もあり、過去最高となる販売目標の達成は厳しくなってくる。
 
第1四半期(4~6月)決算では、4輪で主力のアジア、北米市場が堅調に推移し、増収増益を達成した。為替が会社計画の前提(第1四半期時点で1ドル101円を想定)より円安に振れていることもプラス材料になっている。海外での現地生産に軸足を置いているとはいえ、トヨタ自動車に次ぐシェアを持つホンダの国内販売がもたつけば、系列部品メーカーやディーラーにも影響が及ぶ。度重なるリコールの影響で販売目標の引き下げに追い込まれるのか。10月28日に予定する中間決算発表が注目される。

「販売目標の引き下げ」ることになったとしても、それは「度重なるリコールの影響」という訳じゃないでしょ? 市場全体がマイナスしてるんだから。

伊東社長の退任の花道に国内100万台販売を達成したかったんだろうけど、消費税アップが分かっていたのに無理目の販売計画をぶち上げるからこういうことになっている訳で。

【ホンダ リコール問題】一問一答…山本専務「複雑な新機構に対しての知見が不足していた」 | レスポンス

----:自らが社長を務める本田技術研究所の体制の見直しは
 
山本:研究所の中に技術の確かさをチェックする評価会があるが、その評価委員長を(新設の)副社長が兼ねる。副社長という地位にあるものが技術評価の関所として厳密に管理することに変える。やはり今回の反省でいうと、現場が『このくらいは良いんじゃないか』というようなことに対して今後は完全にそれがオーケーだと証明されるまでは、技術評価を通してはいけないというように厳密に運営する。
 
当然そういうことをやっていくと場合によっては開発時間に影響するかもしれないし、機種開発の工程に影響するかもしれない。だが技術の確からしさをまず最優先することに切り替える。従来からもやってはいたが、それをもっと厳しく徹底する。
 
----:品質の徹底チェックは具体的にどのようなやり方をするのか
 
山本:商品性というのは非常に難しくて、多少のぎくしゃく感みたいなものは、プロジェクトリーダーの判断に任せていたが、今後は、新たな基準を設けて厳密に開発を管理する。特に(問題になった)発進時といったお客様の使い勝手のところが手薄だったと反省しているので、そうしたところを試作車でのチェックを繰り替えしていく。今回の知見をベースに、やはりノイズタフネスをあるレベルまで上げて、それを設計要件に反映して防ぐようにしていく。
 
----:現場にある程度の裁量をもたせていたことが原因か
 
山本:現場は技術評価もしているし、従来の評価会の委員たちも、実車もテストコースで確認をしている。だが、その確認をしているところが、やはりお客様の使い勝手というところまでは厳密に定義していなくて、そこが漏れたと思っている。だからお客様の使い勝手も含めた判断基準を改めて定め直しているので、それを厳密に守っていくように切り替えていく。
 
----:新しい評価基準を仮に導入していたら、今回のような度重なるリコールは防げたか
 
山本:防げたと思う。

フィット/ヴェゼルHVの7DCTに関しては、ずっと変速機は内製してきたホンダが初めて外部サプライヤー(ZF社)を使ったということで、生産技術も含めて完全に手の内に入れてなかったということでしょう。

ギクシャク感があるというのは、発売前のジャーナリストの試乗会でも指摘されていましたが、発売日が決まっていたのでそのまま出しちゃったのではないかと思います。 それは現場では判断できないですから。

本来ならトップの鶴の一声で「延期してでも改良せよ」と指示するべきだったんでしょうけどね。