スズキ、2014年度軽販売計画を65万台に上方修正…ダイハツの66万台に迫る (レスポンス) - Yahoo!ニュース
スズキの長尾正彦常務役員は同日都内で開いた決算会見で「『ハスラー』が非常に好調なことに加えて、『ワゴンR』にS-エネチャージの搭載や、『ワゴンR スティングレー』などに特別仕様車を設定するなど商品力強化、拡販に努めた結果、第3四半期までの実績を踏まえて、今回5万台を加えて65万台に変えた」と述べた。
今回の修正によりダイハツ工業が掲げる14年度の軽販売計画66万台に大きく近づくことになる。軽の販売を巡っては14年の暦年ベースでスズキが8年ぶりに軽首位の座を奪還しており、年度ベースでも激しい首位争いが繰り広げられそうだ。
昨年12月実績では2,474台差を詰めたものの暦年ベースでは2,801台届きませんでしたが、スズキの「宣戦布告」をダイハツは受けて立ったようです。
HY戦争でもそうでしたが、トップ企業は2番手以下からチャレンジを受けたら、絶対に相手が戦意を喪失するまで叩きのめさないとダメですね。
ちなみに14年4月~12月までの届出車販売実績は、
スズキ 514,233台
ダイハツ 484,244台
と29,989台もの大差がついています。 これは年度ベースでもスズキの勝ちかな?と思ったのですが、1月実績でダイハツが9,321台も差を詰めてきました。
スズキ 555,874台
ダイハツ 535,206台
スズキはあと2ヶ月で10万台、ダイハツは13万台売る計画ということですね。
ちなみに消費税増税前の駆け込みがあった14年2月、3月の実績は以下のようになっています。
2月 3月 合計
スズキ 77,710台 59,654台 137,364台
ダイハツ 90,976台 69,428台 160,404台
暦年ベースで1位を取るためにスズキは(ダイハツもですが)だいぶ無理をしたようで、1月のシェアは30%を割ってしまいました(25.4%)。
未使用車も市場に溢れてますし、販売店に押し込むのは限度がありますので、昨年実績には届かないかもしれませんが、今年も高水準な販売台数になりそうですね。
スズキはハスラーが発売1周年を迎えて上積みが期待できないのに対し、ダイハツは好調なタントにムーブ、ウェイクを加えて攻勢を掛けています。
2月、3月は繁忙期ですし、4月からは軽自動車税が1.5倍になるということで、駆け込み需要も起こりえます。
ダイハツが3ヶ月で3万台を差しきるのか、スズキが逃げ切るのか。 注目です。