中国の海洋進出を巡る問題は、議長のメルケル独首相が提起した。メルケル氏はG7外相が4月、海洋紛争を国際法に従って平和的に解決することを求める宣言を採択したことを紹介し、安倍晋三首相に発言を促した。安倍首相はこれを受け「東シナ海や南シナ海で緊張を高める一方的な現状変更の試みは放置してはならない」と表明した。
各国首脳は、中国の海洋進出が東シナ海と南シナ海で緊張を招いていることに懸念を共有した。威嚇や武力の行使に強く反対し、紛争の平和的な解決と「海洋の自由」を重視すると合意した。
ウクライナ危機では、各国首脳がウクライナ軍と親ロシア派武装勢力の停戦合意が守られていないことを問題視し、G7として「すべての当事者に停戦合意の完全な履行を要請する」と確認。すべての国の主権・平等を堅持し、領土の一体性や政治的独立を求めることで足並みをそろえた。ウクライナ政府の構造改革の必要性でも一致した。
安倍首相は「力による現状変更には毅然として対応しながら、ロシアとの対話継続が重要だ」と語った。サミットに先立つ6日にウクライナを訪問してポロシェンコ大統領と会談したことを報告し「ウクライナを失敗した国にしてはならない」と、支援を約束した。
事前の調整がうまく出来ているみたいですね。 お互い「核心的利益」は違えど足並みを揃えることが、この場に居ないロシアと中国へのメッセージになる訳ですから。
安部首相としてもプーチン訪日の意義を示しておきたいところでしょうし。