欧州委員長「ギリシャ政府に裏切られたと感じている」

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「ギリシャ国民投票でイエスを」、欧州委員長が改革案支持訴え | Reuters

委員長は異例の緊急会見で「ギリシャが国民投票で問われている改革案に『ノー』を突きつければ、ユーロ圏や欧州から距離を置きたいのだと世界全体が考える」と指摘。「心から愛するギリシャ国民に伝えたい。死を恐れているという理由から自殺すべきではない。国民投票では『イエス』を投じるべきだ」と述べた。
 
委員長はギリシャのユーロ圏離脱は選択肢ではないとしながらも、委員長ひとりで他の債権者からギリシャを守ることはできないと指摘。「わたしのなかではギリシャのユーロ離脱は過去も未来も決して選択肢にはならないが、いつも申し上げている通り、手続き完了の段階になって他の全員が下した最終回答に逆えるなどとは思わないでほしい」と語った。
 
一方で、ギリシャ政府が改革案受け入れを拒否したことを批判、個人的には「裏切られたと感じている」と述べた。
 
「週末27日の芝居にわたしは本当に傷つき悲しんだ。一夜にして欧州の良心は吹き飛び、まるで消え去り、利己的で狡猾で世間を煽るようなお遊びにとって代わってしまった」と話した。

なかなか感傷的なコメントですね。 「芝居」というのは先日の記事のことかな?

本日支払期限!ギリシャに白旗以外の選択肢はもはやない|DOL特別レポート|ダイヤモンド・オンライン

中空チーフクレジットアナリストは、まず14日のサムライ債の償還が重要と指摘する。債権者である日本の金融機関への影響もさることながら、「6月30日以降で最初に来る、民間債券の償還であるため」だ。金額としては約117億円(約0.8億ユーロ)と大きくはないため、デフォルトとなってもそれ自体のインパクトは小さいが、これがクロスデフォルト条項に抵触する可能性がある。
 
さらに、支払い期限先延ばし等でこれを乗り切ったとしても、7月20日の国債償還が「決定打」となる。35億ユーロと多額であり、EFSFやECBとしても看過するのが難しいからだ。
 
言い換えれば、これらがギリシャにとっての“デッドライン”となる、ということである。ECBやEUの支援なしにギリシャが事態を乗り切れる可能性はゼロであり、このままでは同国は遅かれ早かれ“本当のデフォルト”に追い込まれる。要は、それまでの間に、ギリシャが現実路線に転換できるか否かだ。
 
その意味で、まず最初の節目となるのは、やはり7月5日の国民投票だ。
 
国民投票は、“支援の条件となる、債権団の財政再建策を受け入れるか否か”を問うもので、先述の通り支援プログラムは6月30日で失効しているため、7月5日の時点ではすでに意味を失っている。ただ、その結果はギリシャの姿勢を占う意味で重要な材料とされるだろう。なお、ギリシャが国民投票自体を撤回し、債権団に対して新たな提案を行うこともあり得るが、可能性としては低い。
 
今のところ、国民投票の結果は「Yes」、つまり債権団の要求を受け入れることになるとの見方が大勢を占める。銀行預金の引き出し制限等で最も打撃を被っているのはギリシャ国民自身であり、常識的に考えれば、国民は事態の深刻さを認識せざるを得ないからだ。そうなれば、支援の再開・延長に向け、協議が再開される芽が出てくる。

いやー、「No」じゃない? ギリシャ国民の判断は。 未だにこうなったのは「自責」だと思ってないでしょ? 彼らは。

ギリシャ30日期限のIMF融資返済行わず、政府筋が確認 | Reuters

ギリシャは、30日に期限を迎える国際通貨基金(IMF)融資16億ユーロ相当について、返済を行わない見通し。ギリシャ政府筋が29日、確認した。
 
IMFの報道官は前週、ギリシャが返済を行わない場合、同国は「延滞」扱いになるとの見解を示している。欧州中央銀行(ECB)がギリシャ銀に対する緊急流動性支援(ELA)を打ち切れば、ギリシャが債務不履行(デフォルト)に陥る可能性は高まるものの、現時点でELAは最低でも週内は維持されるとみられる。

デフォルトになろうがなるまいが、既にギリシャの信用力はゼロに等しいから変わらないよね。

S&PがギリシャをCCCマイナスに格下げ、ユーロ離脱の確率50% | Reuters

格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は29日、ギリシャ国債の格付けを「CCC」から「CCCマイナス」に引き下げ、ギリシャのユーロ圏離脱の確率が約50%になったとの認識を示した。
 
見通しは「ネガティブ」。
 
S&Pはさらに、今後6カ月以内に民間のデフォルト(債務不履行)が発生する公算が大きいとの見方も示した。

もちろん銀行もただでは済まないでしょうが。

ギリシャの銀行を一部債務不履行「RD」に格下げ=フィッチ | マネーニュース | 産業・企業 | Reuters

格付け会社フィッチ・レーティングスは29日、資本規制が課されたギリシャの銀行の格付けを「RD(一部債務不履行)」に引き下げた。フィッチは、ギリシャの銀行の無担保優先長期債務格付けを「CCC/RR4」から「C/RR6」に引き下げていた。
 
フィッチは、ナショナル・バンク・オブ・グリース(NBG)、ピレウス・バンク、ユーロバンク・エルガシアス、アルファ・バンクの長期および短期発行体デフォルト格付け(IDR)を「CCC」あるいは「C」から「RD」に引き下げた。
 
また、上記4行の存続性格付けも「CCC」から「F(破たんしていると考えられる発行体)」に引き下げた。理由として、資本規制が課されなければ、デフォルト(債務不履行)に陥っていたと考えられるためと説明した。

ゼロからやり直すいいチャンスかもしれません。