電動化ばかりがエコじゃない - クルマ - 日経テクノロジーオンライン
EV自体はCO2を排出しないが、電気を使う。その電気を生み出すには、石油や天然ガス、石炭などCO2を排出する化石燃料を使うケースが現実には多い。太陽光発電や風力発電など再生可能エネルギーも脚光を浴びているが、まだ発電能力全体に占める比率が低い国が多い。米国や欧州、中国、インドなど世界各国のおおまかな平均値としては、発電時に1kWh当たり0.5kgのCO2を排出していると捉えている。
つまり発電にまで視野を広げると、EVに乗っても実質的にはCO2を排出していることになるという理屈だ。
このため「内燃機関を一層進化させて、実用燃費をさらに改善できれば、CO2の排出量を削減する効果は大きい」と人見氏は説明。例えばSKYACTIV技術を搭載した小型車「デミオ」の実用燃費を26%改善できれば、EVの「デミオ」と同水準のCO2排出レベルになるとの試算を示した。高負荷での内燃機関の効率改善の余地は40%程度と大きいため、実現は十分可能とする。
人見氏が実用燃費を重視するのは、EVではカタログ燃費と実用燃費で乖離が目立つケースが少なくないからだ。もちろん内燃機関でも両者に差はあるが、マツダの場合はEVほど大きくないという。カタログ燃費でEVに追いつくハードルは高いが、より重要な実用燃費におけるCO2発生量で、EVに並ぼうとする。
「もはやハイブリッドは相手ではない」という感じですが、こういう心意気は嫌いじゃありません。
マジで頑張ってほしいと思います。