シャープ再建は、もう手遅れ 失われた4年間の愚策|DOL特別レポート|ダイヤモンド・オンライン
シャープが順風満帆だった2008年3月末と直近の15年12月末を比べると、シャープは株主資本を1兆円以上も毀損し、生産設備を主力とする有形固定資産も3分の2を手放した。その結果、時価総額は9割が吹き飛んでいる。国内社員の8割を温存しているが、企業価値は以前の1割しか残っていない。いまや3000億円も出せばシャープが買えるのに、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業以外に買い手は現れない。
残念ですが、その通りなんでしょうね。
他にも厳しい言葉が並びます。
社運を賭し、死力を尽くして、シャープは奇しくも一つの時代が終わったことを証明した。産業革新機構に、シャープを超えてできることなど、何一つとして残されていない。ここで日の丸連合を再結成するなど、シャープの健闘を無為にするようなものである。その点は、ここに特筆しておきたい。
AV系はソニー一本の我が家でもDVDレコーダーはシャープ製です。 他にも独身時代からシャープの家電には本当にお世話になりました。
こうして過去の経緯を一望してみると、やはり12年の春が大きな岐路であったことがわかる。そこで鴻海の傘下に入っていれば、シャープは追加で8500億円もの赤字を出さずに済んだかもしれない。残念ながら、自主再建の道を模索していた4年の間に、銀行が注入した約6000億円は蒸発してしまったに等しい。まさに焼け石に水である。仮に銀行が債権を放棄しても過ぎた時間は二度と戻って来ない。企業体として、もうシャープは終わっている。
本当の企業価値とは「働いている人のパワー」だと思っています。 「諦めたらそこで試合終了」です。 現場のチカラで頑張ってもらいたいです。
液晶という重しが取れて、自由な発想でつくられたシャープの製品がまた世に出ることを願ってやみません。
一方で会社を去った人も大変です。
あなたは「逃げ切れる」か?50代会社員の憂鬱な現実|今週の週刊ダイヤモンド ここが見どころ|ダイヤモンド・オンライン
帰り道、何も考えられず、気付けば最寄り駅を乗り過ごしていた。どうにか自宅に戻り、妻に告げた。
「会社の希望退職に応募しようと思うんだ」
この先の生活はどうするのかと詰問されるかと構えたが、意外にも妻からは「あなたがそう決めたのだったら、反対しないわ」と言われ、肩の荷が下りた気がした。
普段は気にも留めない、ダイニングに置いた冷蔵庫や電子レンジにある「SHARP」のロゴが、なぜか霞んで見えた。
自分はまだ40代なんで「逃げ切り」なんて考えられないですわ。 頑張らなきゃ!
リストラされても生き残るために、普段からやっておくべきこと | 竹内健
まず、小規模な組織では組織の階層も少ないでしょうから、誰もがある程度はプレーヤーとして実務をしなければいけない。
つまり、管理職であっても、技術そのものをある程度やらなければいけない。
大企業のように、「部下をマネージメントするのが自分の仕事です」は通用しないのです。
更に、大企業ほどリソースが潤沢ではありませんので、はるかに広い範囲の仕事をしなければいけなくなる。
「山を下りる」と云いますが、泥臭い仕事に戻るには気持ちを切り替えなければなりません。 これがなかなか難しいですね。