昨日、会社帰りに『ツーリングサポーター』を使ってみました。
いつもの通勤順路なので経路について特に言うことはありませんが、GoogleMapsのように気づかないレベルの細い枝道に対しても「分岐を右です」などと余計な案内をしないところは好印象でした。
しかし! ツーリングでよく行く目的地で試してみると、大変残念なことに経路があまりに馬鹿正直過ぎる... 「土地勘のない人が走りやすいからと選ぶ経路」という感じ。
鉄板といえばそうですが、ナビを使うときって「混んでる時間帯に市街地を通過する」とかなので、何のひねりもなく幹線道路を通らされるならナビの意味がありません。
『ツーリングサポーター』(というよりNAVITIME)で残念なのは、Web(PC)版とは別サービス扱いでそれぞれにプレミアムプランの有料サービスになること。 『ツーリングサポーター』だけでも月額300円(税抜)と安くない金額なんですが...
ここでホンダの『インターナビポケット』をインストールしてみました。 3年ぶりくらいかな? かつては2年くらい有料オプションで使ってました。
「バイクには対応しません」という二輪車メーカーにあるまじき態度は相変わらずですね。
松本市から自宅までの経路を検索してみると、あれっ? 通行止めの明神館経由になってしまう...
NAVITIMEよりバカなのかとガッカリしてしまったのですが、VICSオプション(720円/年)を付けるとちゃんと県道283号線へ回避してくれました。 やっぱVICSは偉大だわ。
『インターナビポケット』はもともと経路については優秀だったので、アプリの動作安定性とレスポンスが確保されているならまた使ってもいいかなと思います。
ナビ機能も有料(3,000円/年)ですが1ヶ月無料なので、7月3連休で試して継続するか判断してみたいと思います。
現在は「マイマップ」で作成したルートをGoogleMapsに表示させて辿ることが大半で、ナビを使って誘導してもらう場面は限定的です。 有料サービスに費用対効果があるかというと微妙なところです。
VICS対応の無料ナビというと『Yahoo!カーナビ』ですね。 これもインストールして試してみましたが、『ツーリングサポーター』よりは工夫された経路を提案してきます。 『インターナビポケット』に近い水準です。 無料であることも考慮すると悪くないですね。
巷では「総合的にはナビアプリでベスト」という声もある『Yahoo!カーナビ』ですが、マクドナルド1号富士店までの経路を検索すると、ただ一つだけR246経由を提案してきました。 これはちょっとどうかと思いますね。
あと自分の場合、GoogleMapsの到着予想時刻は実際より5分くらい遅い(つまり予想よりも早く到着する)のですが、『Yahoo!カーナビ』は早めの予想時刻を提示するようです。
ここまで試したナビアプリを表にしてみました。 『MapFan』と『TCスマホナビ』、『ゼンリンいつもNAVI[ドライブ]』については試してません。
サービス名 | VICS対応 | プローブ情報 | 原付対応 | 経路評価 | 年額 |
---|---|---|---|---|---|
ツーリングサポーター | ○ | ○ | ○ | 2.5 | 3,888円 |
インターナビポケット | ○ | ○ | ☓ | 3.5 | 3,720円 |
Yahoo!カーナビ | ○ | ○ | ☓ | 3.0 | 0円 |
GoogleMaps | ☓ | ○ | ☓ | 4.0 | 0円 |
プローブ情報は今やほとんどのナビソフトが利用していますが、ユーザーベースの大きさとビッグデータの処理能力の違いで経路品質に差が出ているように思います。
ホンダやトヨタ、Googleが持つ膨大なプローブ情報に比べると、データ量で劣るNAVITIMEやYahoo!が不利なのは否めません。 Yahoo!は無料とすることでユーザーを集めて不利を補っていますが。
経路評価(5段階)でもっとも高いのはGoogleMapsです。 「細い道へ案内し過ぎる」という悪癖とVICS非対応による「通行止めに案内する」ことでマイナスしていますが、まるで「その1秒を削り出せ!」というような攻めた経路を提案してくるのも確かです。
この辺りは『Googleマップ、Yahoo!カーナビ、MapFan+ をカーナビアプリとして使う場合のルート探索上の注意点【Googleマップ編】』が素晴らしい考察をされていますのでご一読をおすすめします。
ナビソフトはまだ進化の途中で、今後も各アプリの評価は変わっていくと思います。 現時点ではGoogleMapsとどれかのソフトを併用する感じかなと。
無料に拘るなら『Yahoo!カーナビ』だし、原付対応の安心感なら素人レベルの経路に目をつぶって『ツーリングサポーター』かな? 『インターナビポケット』はどっちつかずでちょっと選びづらいかもしれません。
アグレッシブなGoogleMapsとの併用を前提とすると、「自動車専用道を避けてくれる&土地勘がないところでも安心の無難な経路」ということで、結局『ツーリングサポーター』になりそうですね。