モード燃費競争から降りたホンダ、こだわるトヨタ

ハイブリッド燃費競争は終わるか 見限るホンダ、こだわるトヨタは「肩透かし」 | 日経クロステック(xTECH)

フィットの2モーター式は、「インサイト」(2018年発売)の改良版である。インサイトで発揮した燃費向上能力をそのままフィットに適用すれば、ヤリスの燃費と同等にできたように思える。
 
インサイトの燃費性能は28.4km/L(WLTCモード)とヤリスに比べて約2割低いが、1370kgと3割重い車両質量(ヤリスは1050kg)で達成する。車両質量と燃費性能はほぼ比例すると仮定すれば、1180kgのフィットにインサイトの2モーター式を使えば、ヤリス並みの燃費に達し得る。

コストダウンと小型化(インサイトではセンターコンソールにあった12Vバッテリーをエンジンルーム内に戻した)優先で、燃費だけを追求できなかったのは確かにあるだろうね。
プラットホームも先代フィットのキャリーオーバーで、ただでさえ重くなるセンタータンク方式なので、新プラットホームのヤリスよりも重くなる(+130kg!)のも仕方ない。

トヨタ・ヤリス ハイブリッドG(FF/CVT)【試乗記】 人が変わったように体育会系 - webCG

急ぎ足の初試乗で約260kmを走り、燃費は18.3km/リッター(満タン法)だった。カタログ値(35.8km/リッター)の半分。もうちょっと走ってくれるかと思った。試乗車のオドメーターは1400kmあまりで、過去最高燃費は23km/リッター台と出ていた。

対するトヨタは、ホンダが燃費競争を挑んでくると思ったのだろう。
かつてアクアのLグレードで、RRドアウインドウを手動にしてまでモード燃費を追求したこともあり、今回も究極の値を叩き出してきたようだ。
実走行による燃費達成率がどの程度になるか興味深いね。