8/2から埼玉県にも緊急事態宣言が出ていますが、1日あたりの新規陽性者は一向に減る気配がありません。
陽性者数に比較して死者数はそれほど増えていないのは幸いですが。
一方でワクチンの方は、64歳以下の接種も徐々に進んできて、2回接種した人は総人口の36.5%まで来ています(8/12時点)。
「ワクチンが足りない」という話をよく聞きますが、いまも一定のペースを保ったまま進んでいるのは確かなようです。
コロナワクチン接種後に感染「ブレークスルー感染」どうすれば? | NHK
新型コロナウイルスワクチンの接種を終えてから免疫が完全につくまでには14日かかるとされます。海外では、そのあとに感染が確認される事例がまれに報告され、「ブレイクスルー感染」とも呼ばれています。
国立感染症研究所が、自治体や医療機関からの報告をもとに初めて調査を行った結果、4月1日~6月30日の3か月間に合わせて67人の感染が確認されました。
79%が20代から40代で、重症者はいなかったということです。
2回接種したからといって油断していると感染することもあるようです。 そもそもワクチンの有効性は94%くらいなので、6%は効かない人もいるのですし。
83.8%が2回の接種を終えた65歳以上の陽性者は大幅に減ったようですが、そのぶん20~30代が増えているようです。
40~50代の陽性者はこれからの3ヶ月で1/3くらいになっていくと思いますが、それが全体の陽性者数の減少につながるかというと、そうはならないんじゃないかと危惧しています。
デルタ株やラムダ株 感染力やワクチンの効果、症状の重さは? | NHK
またWHOによりますと、中国のグループの研究では、「デルタ株」に感染した人では体内のウイルスの量が従来のウイルスなどと比べて1200倍多かったということで、感染力の強さとの関連が指摘されています。
国立感染症研究所が8月11日に示した推計では、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川の1都3県ではおよそ95%が、大阪府、京都府、兵庫県の3府県では84%が「デルタ株」に置き換わっているとみられるということです。
昨年までは「陽性者の大半が無症状で、スーパースプレッダーはごく一部」と言われていましたが、デルタ株では陽性者の大半がスーパースプレッダーになっているようなものですね。
陽性者が増えているのは、無症状陽性者が減っていることも影響しているのかもしれません。
菅政権の新型コロナ対策を翻弄しダダ滑りにする3つの想定外(山本 一郎) | 現代ビジネス | 講談社
当初、ワクチンを2回打てた人は92%ほどが感染そのものを防ぐ効果を持つと期待をされていたものの、後日イスラエルほか接種後の広域調査によって実際の感染そのものを防ぐ力は42%から44%ほどなのではないかと見られるようになったのです。
したがって、ワクチン接種で先行した国では、早くも3回目のワクチンを接種するブースター接種が始まりました。ワクチンを使ってこのコロナ対策はトンネルを抜けるのだ、という確信を持って取り組んできた菅政権の努力は、無駄ではなかったものの実はまだまだトンネルは続くんじゃ、という状態であったことを示します。
米国や英国の状況を見ても、ワクチン接種率が60~80%まで上がったとしても感染拡大を阻止できていないことが分かります。
緊急事態宣言の対象地域拡大 政府が今週前半にも検討 | 菅内閣 | NHKニュース
政府は、今週前半にも、菅総理大臣と西村経済再生担当大臣、それに田村厚生労働大臣ら関係閣僚が会合を開き、感染状況や病床のひっ迫状況も踏まえ、東京や大阪など6都府県に出されている緊急事態宣言や、13道府県に出されている、まん延防止等重点措置の対象地域の拡大を検討することにしています。
この第5波の峠をいつ越えるのか見通せませんが、いま一度国民全員が昨年4月頃の覚悟で自分の身を守らない限りは、収束にはほど遠いんじゃないかと思いますね。