新型コロナ感染者急減の理由は?

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新型コロナ ワクチン2回接種 全人口の70%超える (10月26日) | 新型コロナ ワクチン(日本国内) | NHKニュース

政府のまとめによりますと、国内で少なくとも1回、新型コロナウイルスのワクチンを接種した人は合わせて9718万1292人で、全人口の76.7%となっています。
2回目の接種を終えた人は8879万7909人で、全人口の70.1%です。
全人口には、ワクチン接種の対象年齢に満たない子どもも含みます。

これで英国(68.1%)、フランス(68.0%)、ドイツ(66.2%)を抜きましたね。
イタリア(70.9%)も時間の問題。 スペイン(79.0%)のキャッチアップにはまだ時間が掛かりそうです。

日本における新型コロナの新規感染者数の減少に、ワクチン接種の進展が大きな要因になっているのは間違いないですが、単純な全国民の接種率よりも20~30代の接種率向上が大きな役割を果たしたのではないかと思います。

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40~65歳未満のワクチン接種が本格化したのが、高齢者への接種の目処がついた7月後半から。 16歳~39歳の接種が始まったのはお盆を過ぎてからという印象です。
第5波のピークが8/20くらいというのは、働き盛りの世代のワクチン接種の進展と重なっています。

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実際に、8月後半からの減少局面で、新規感染者における20~30代の比率はどんどんと下がっています。
既に接種率90%に近い60歳以上の年代が、絶対的な感染者数自体は減っているのに逆に比率が増えているというのは、分母である総感染者数が劇的に減っているからです。
ワクチン接種がまだ進んでいない20歳未満の比率が増えているのは当然ですね。

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年代別の感染者数では20代が圧倒的に多く、体力もあって労働でも余暇でも活動的なぶんキャリアとなってウイルスを撒き散らしていた可能性があります。
そういう年代がワクチン接種で罹患しなくなったので、他の年代も守られることになったのかなと思います。


そう考えると、「高齢者からワクチン接種をする」という方針が果たして正しかったのか?というのは検証してみるべきだと思います。
むしろ歌舞伎町のホストやガールズバーのお姉ちゃんに真っ先に接種するべきだったのかもしれません。

もちろん第5波の死亡者数が少なかったのは、高齢者のワクチン接種率が十分に高かったからだと思いますが、一方で20~65歳の年代で防げた死者があったのだろうと思います。
あまり出歩かないから感染確率は低いものの感染すると重篤化しやすい老人と、活動的で感染しやすく他人へもうつしやすいが軽症で済む若者に優先順位を付けるのは確かに難しいです。
放っといても老い先短い老人と、生産年齢人口のどっちの死者を防ぐのが社会にとって有益かというトリアージですが、政治家は投票率が高い老人層に不利な行動は取れないかもしれませんね。

今後、3回目のワクチン接種(ブースター接種)が行われるようですが、新型コロナを効果的に抑え込むことを考えるなら、若年層を先行させることも検討するべきだと思います。
ワクチン接種の順番を変えていたらどうなっていたか、コンピュータでシュミレーションすることは可能だと思いますので、ぜひやってみていただきたいですね。


どうやら要因はワクチン接種でも人流抑制でもない「謎のコロナ急減」を解く3つのカギ(東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース

現実には8月中旬から多くの人流データは増加に転じた、もしくは下げ止まったにもかかわらず、感染は急速に減少した。東京都での1日新規感染者数(7日間平均)は8月19日には4774人であったが、その1カ月後の9月19日には815人、2カ月後の10月19日には52人である。この記事を書いている現在もまだ減少は続いている。
(中略)
ワクチン接種ペースはこれまで連続的に推移しているので、ワクチン接種の影響だけで感染がある時期に急速に増減することは起こりにくい。8月後半からの感染減少のタイミングと急速さを説明するためには、ワクチン以外の要因も必要そうだと言える。

この記事を書いた人は東大大学院の経済学科の准教授らしいので、関心は「行動抑制の是非」にあり「そしてそれは必要なかった」という結論に持っていきたいのだろうから、そこは少し割り引いて読む必要があるでしょうね。

名古屋大学のもう一つのレポートもそうだけど、人流データを年代別に層別して扱っているようには見えません。 ワクチン接種もそうだけど、年代別に時系列の変化を見ていかないと見誤ると思います。