新型コロナ、野球で言えば6回表 - 西浦博・京大大学院教授に聞く◆Vol.5 | m3.com
――新型コロナウイルス感染症については、さまざまな視点からの検証が必要かと思いますが、次の波に備えるためにも、今夏の第5波はどんな視点での検証が必要だとお考えですか。
まず予防接種が効いていることは自明で、それに加えてどのくらいの人が既に自然感染を経験しているかです。これらで説明できない部分には、気温とリスク認識による人々の行動変容、それからウイルス変異などまだ解明途中の要素が関係していると考えられます。これらの急減に対する寄与度は、時期によって違います。例えば、都内における8月後半の減少は20、30代の予防接種がまだ進んでおらず、予防接種と自然感染だけではこの世代の急減は説明できません。
ワクチン接種のペースは、政府が春に計画した通りで何も変化点はないのよね。
「8割おじさん」は8月のNHKスペシャルで、
8割おじさん西浦教授、今月末には都内感染者3万人!?最悪のシナリオを警告 | RBB TODAY
11日に放送されたNHKスペシャル『新型コロナ“第5波” 最大の危機をどう乗り切るのか』(NHK総合)で、新型コロナウイルス感染拡大防止策として人の接触8割減を国に提言し「8割おじさん」として知られる西浦博・京都大学教授が、デルタ株について語った。
猛威をふるうデルタ株。西浦氏は今後の感染状況について「1人が何人に感染を広げるか」を示す「実効再生産数」を用いてシミュレーションを行っている。すると最も厳しい予測として、今月末には感染者が都内で3万人を超える計算に。さらに最悪の場合、重症者は850人に達する勢いで増加するという。
と言ったらしいですが、当然その試算にはワクチンの効果は織り込まれている。
その試算と現実の乖離について数理モデルの修正をする前に「もちろん各時期での寄与度の検証は必要ですが、より重要な話は、今後、新型コロナに対する免疫がどの年齢階級で、どんなスピードで切れ始めるかです」と言っても議論のすり替えと思われても仕方ないですね。
「人流8割削減」とか「1日の都内新規感染者3万人超」とか、社会に対して警鐘を鳴らしたいというのは分かるのだけど、「いまは6回表だ」と言われても「何で5回裏じゃなくて6回表なのか」とか根拠を問いたくなっちゃうよね。
単にキャッチーなことを言って耳目を集めたいだけなんじゃないかと。 もし第5波で終わったら「コールドゲームになった」とでも言うつもりかな?
オオカミ少年と思われていいことなんて一つもないと思うので、西浦教授におかれては過去の検証もしっかり行いつつ今後もご活躍をお祈りしたいと思います。