あんまりこういうことは言いたくないのだけど、日本企業が「海外企業に敵わない」と言われるのもわかるな、と思った出来事について。
長年パナソニックの上腕式血圧計を使っていたのだが、SDカードに記録を残せるとはいえやっぱりスマホで管理したいということで、OMRONの手首式血圧計に買い替えたのが2020年の5月。
オムロン(OMRON) (2019-02-04T00:00:01Z)
¥12,700
オムロンにしたのは、スマホのアプリの評価が比較的マシだったから。
その前はタニタの体組成計を10年くらい使っていて気に入っていたのだが、タニタのアプリは評価が悪かったのだ。
オムロン(OMRON) ()
¥9,800
翌月には体組成計もオムロンに統一して、一緒にスマホで管理することにした。
その少し前の 2020年3月(ホワイトデー)に小米(Xiaomi)の Mi Band 4を嫁にプレゼントした。
「軽くてバッテリーも持つ」と嫁も気に入って使っていたが、充電するのにラバー製のバンドから本体を外す必要があり、1年ほどでバンドが切れてしまった。
応急的に社外品の安いバンドを買ったのだが、ちょうど Mi Band 6が発売されたばかりだったので買ってみた。
当時、自分は Garminの Vivo Sportを使っていたのだが、GPS内蔵のためかバッテリーの持ちが悪いのとアプリがイマイチだったので、もし嫁が Mi Band 6を使わなかったら自分が使えばいいや考えた。
嫁は渡した Mi Band 6を使ってくれたのだが、その後の様子を観察するといまいちピンときていない反応だった。
よくよく聞いてみると、「画面が英語なので使い方がよくわからない」とのこと。
グローバル版のはずだから設定を変えれば日本語になるのでは?と思ってやってみたが、確かに言語の選択肢に「日本語」はなかった。
仕方ないので、もう一度「日本語版」と書いてある Mi Band 6を買い直して嫁に与え、「英語(中国語?)版」の方は自分で使うことにした。
シャオミ(Xiaomi) ()
¥5,990
ちなみに後から買った「日本語版」は最初から日本語になっていた。
もともと小さなディスプレイでチマチマいじっても仕方ないので、スマートバンド本体が英語でも特に問題はない。
LINEの通知をするよう設定すれば、日本語のメッセージも表示してくれる。
何より「Mi Fit」という Xiaomiのアプリの出来がいいことに驚いた。
ペアリングは簡単で、失敗することがほとんどない。 測定結果はすぐにアプリに同期されるのでストレスがない。
ここで話は体組成計に戻るのだが、オムロンの「OMRON Connect」というアプリは更新ボタンを押さないと測定結果が同期されない。
そもそも機器側の電源が入っている状態でないと同期できないようだ。
さらに Google Fitとのアプリ連携をしても、体重などの情報を渡してくれない。
自分はあまり使わないのでいいが、毎日欠かさず体組成計に乗っている嫁にはストレスではないかと思う。
そこで「Mi スマート体組成計2」を買ってみた。
血圧計を使わない嫁としては、「Mi Fit」で完結するならその方が使いやすいだろうという判断だ。
シャオミ(Xiaomi) ()
¥3,960
Apple的なパッケージ。
御開帳。
電池(単4が4本)は付属していない。
電池を入れるとしばらく表示部で光がくるくると回転する。
終わると「0.0」表示になる。 ここからペアリング作業。
「Mi Fit」で機器の追加を行います。 スマートシューズなんてあるんだね。
「体重計」をタップ。
我が家の最高機密である嫁の体重が中国政府当局に筒抜けになってしまうかもしれないが、「同意」をタップ。
いきなり体重計に乗れという。 靴下を脱いで従う。
測定者の自動判別機能自体は、オムロンなどでも一般的なので別に驚かない。
吉郎用に敷いたコルクマットの上だったので、体重が正確に測れていない。
本体裏側の四隅にあるゴム足のところに圧力センサーが入っているので、カーペットなど柔らかいものの上だと筐体自体で力を受けてしまうからだろう。 でもペアリング自体は問題なく完了した。
フローリングの床で再測定したが、オムロンの体重計とほとんど同じ結果だったので、測定精度は心配なさそうだ。
ちなみにこの体組成計を立て掛けて保管する場合、水平に置いてすぐ乗ると本体の重量(1.5kg)がプラスされた体重が計測されてしまう。
できるだけ水平に置いておいた方がいいだろう。 こういうところはオムロンの方がしっかりしている。
Bluetooth機器で一番ストレスを感じるペアリングを含めて、「Mi Fit」はよく出来たアプリだと思う。
突っ込んだ設定をしようとすると、分かりづらいところや親切でない部分もあるが、コンシューマーが普通に使う分には問題ない。
それに対して(「OMRON Connect」だけではないが)日本のメーカーが出すアプリは「メーカー側の都合」優先でユーザー体験を重視していないものが多い気がする。
そういう操作や動作になっている理由はあるのだろうが、コンシューマーからしたら「そんなの関係ねー」だろう。
中国企業の Xiaomiの方がよっぽど「お客様は神様です」の姿勢の気がするな。