徳山湖沿いの R417徳山バイパスは長大トンネルと橋梁の連続。 ハイペースで車列が進む。
3年前は福井県側から林道冠山線を越えて岐阜県に戻ってきた。 温見峠を通る R418と違って、当時の R417は点線国道だったわけだ。
塚白椿隊道を出たところの公衆トイレの脇に冠山峠道路開通記念碑があるらしいのだが、ハイペースで走っていたので見過ごしてしまった。
12:05 工事中は第1号トンネルと呼ばれていた塚宮ヶ原トンネルに突入。 このトンネルは冠山峠道路開通と供に供用開始された。
谷を埋めて作られた道路を進む。
12:06 いよいよ第2号トンネルだった冠山トンネル(全長 4,834m)に突入だ。
昨年 11/19に開通してまだ半年しか経っていない。 排気ガスがこもりやすいトンネルとしては珍しいことだが、塗装由来の「新築の匂い」がする。
231秒後、無事に福井県側に出る。 これでこのツーリングの目標は達成できた。
3年前に林道冠山線を通ったときは 45分掛かった場所を 4分掛からずに通過したことになる。
ちなみに林道冠山線は冬季閉鎖中以外はいまでも通れるが、岐阜県への通り抜けはできないらしい。
12:20 「かずら橋」という看板を見て、その先の駐車場にバイクを停めて歩いて戻る。
「かずら橋」といえば有名なのは徳島県三好市の「祖谷のかずら橋」。 2007年に友人Hとツーリングに行った際に渡ったことがある。
この「池田町のかずら橋」も東祖谷の職人に協力してもらって出来たのだとか。 確かに作りはそっくりだ。
それにしても 3年前に通ったときには気が付かなかったな。
「かずら橋」を渡った先に池田屋という蕎麦屋があった。
本当なら越前大野の「あっ宝んど」に寄って食事処で蕎麦を食いたかった。
だが宝慶寺キャンプ場が閉業になってしまったので、越前大野には泊まれなくなってしまったのだ。
ちなみに宝慶寺キャンプ場跡地は富裕層向け会員制キャンプ場として再オープンするらしいが、絶対失敗すると思う。
そんなことはどうでもいい。 ちょうど昼時、腹が減ったので入ってみよう。
越前そばといえば「おろしそば」
普通盛りだと足りなそうだったので(大)にして天ぷらも付けた。
味はまあまあだったが(大)でも盛りが少ない。 天ぷらも衣がクリスピー過ぎる。 まあ観光客向けの店だとこんなものか。
次回は勝原園地に泊まることにして「あっ宝んど」へ行こう。
13:12 再び出発。 「道のオアシス フォーシーズンテラス」なる施設が出来ていた。 まだ 4/27にオープンしたばかりらしい。
やたら芝生が広がっているが、キャンプ場というわけではないらしい。 誰が寄るんだ?こんなところ。
池田町で R476に乗り換えてさらに北上。 白栗バイパスも今年の 3/3に開通したばかり。
そういえば26年度の予定だった足羽川ダムの完成は、29年度にずれこんだらしい。
13:33 県道2号線から R158に合流して西へ。 小和清水奈良瀬トンネルの手前で右折して旧道へ行くべきところを奈良瀬~境寺バイパスへ進んでしまった。
次の信号のある交差点で右折して R158旧道へ。 越前高田駅付近で R364へ右折。
足羽川を渡ったあと R364は高度を上げていく。
13:45 トンネルを抜けて永平寺町に入る。 キャンプ場に直行するには早いので少し寄り道する。
13:48 大本山永平寺に到着。 嫁の実家が曹洞宗で、義父は何度か泊まったことがあると言っていたので、一度来てみたいと思っていた。
バイク用の駐輪スペースもある。
それでは入ってみよう。 青々としたもみじが美しい。 秋はさらに綺麗だろう。
全景図。 山の中の建物を回廊と階段でつないだ形になっている。 これはいい運動になりそうだ。
まずは手を清める。 手を差し出すと自動的に水が流れる近代的なもの。
通用門を入って右手に拝観料(700円)を払う窓口がある。
拝観料を払うともらえるパンフレット。
総受所で靴を脱いでレジ袋に入れて持ち歩く。
栗みたいな形をした大きな木の断面がお出迎え。
窓口で自分の前にいた外国人青年 2人の後ろをついて歩くことにする。
永平寺の説明ビデオ(5分程度)が流れる部屋でお勉強。 YOUの 2人は英語字幕を見ながらしっかり鑑賞。
曹洞宗には永平寺ともう一つ総持寺という大本山がある。 明治時代に横浜市鶴見区に移転する前は石川県能登町にあった。
移転後の能登町の寺院は總持寺祖院という名前になっているのだが、今年の元日に発生した能登半島地震で大きな被害を受けたようだ。
大広間。
天井が見事だね。
屋根付きなだけマシだが、バリアフリーとは程遠い大階段。
60代以上の日本の男性はドタドタ大きな音を立てて歩く人が多い。 あれは筋力が衰えているからか? それとも育ちの問題か?
その点では YOUたちの方がよっぽど敬意に満ちて静かに歩く。
中雀門から見た仏殿。
反対方向を見下ろすと山門がある。
大すりこぎ棒。 触ると料理が上達すると言われているらしい。
参拝経路は矢印で示されている。 なんだか古い学校の木造校舎みたいだな。
仏殿に賽銭箱があったので参拝。 ウチは曹洞宗ではないけどね。
中雀門とその庭は美しいな。
また階段を上る。 YOUたちを見失った!
いちばんてっぺんの法堂(はっとう)へ。
鐘? 手水鉢?
法堂の中はひんやりしている。 しばし畳の隅に座って休む。
右手の一般人立入禁止区域の中では僧侶が何かの儀式をしている。
山門まで降りてきた。 中雀門を見上げる。 このアングルもいい。
山門には左右 2体、計 4体の極彩色の立像が収められている。 多聞天、増長天、持国天、広目天でいわゆる四天王というやつだ。
14:35 参拝を終えてバイクに戻る。 ヘルメットを被って右側からバイクに跨がろうとしたら、汗でズボンが張り付いて左足が上がらない。 スマホの給電ケーブルに引っかかってしまい、慌ててしまってバイクを倒してしまった。
内心の動揺を隠しつつ、何事もなかったかのように 40Lの防水バッグを下ろしてバイクを起こす。
防水バッグを載せて、ゴムネットを引っかけるためにバイクの後ろに回り込んでネットを引っ張ったら、坂道に斜めに停まっていたバイクが再び倒れた。
幸いにしてバイクにも身体にも怪我はなかったが、心の傷は大きかった。
後編へ続く