バルブクラッシュしたJUNのリーズナブルヘッドを分解してみました。
支那ヘッドの分解記事と併せてご覧ください。
まずバルブスプリングですが、アウター側は素線径Φ2.6mm、自由長36.7mm、インナー側が素線径Φ1.9mm、自由長31.6mmでした。 インナー側の素線径は測定誤差かもしれませんが、自由長はHM純正や支那と異なります。 流用するのはやめた方がいいでしょう。
アウタースプリングの巻き方向が、支那と同じで逆巻きになっています。
リテーナーは形状、重さ(7g)共に、HMや支那と同じです。
コッターもHM純正と同じです。
ステムシールもHM純正と同じようです。 これはエキゾースト側。 14775-MA6-000と思しきバルブスプリングアウターシートが入っています。
インテークバルブ側には、ステムシールが入っていませんでした。 確かにインテーク側はオイルに浸からないので、問題ないのでしょう。 DAX70ヘッドも同じだったようです。
エキゾーストバルブは、傘の直径Φ20mm、重さは17gでした。 重さは少し軽いですが、形状はHM製(14721-GF6-010)に近いですね。 ほとんど有意な差はないです。
エキゾーストバルブはすんなり抜けたのですが、インテークバルブはあるところまでは抜けるものの、そこから先はいくら叩こうが抜けません。
バルブの干渉が原因なら、曲がりの大きい部分さえ抜ければ取り外せそうなものです。 やはり先にインテークバルブが焼きつきを起こし、そこにエキゾーストバルブやピストンがぶつかったと考えるべきなのでしょう。
バルブを交換してレストアしようと思っていたのですが、この分だとバルブガイドも打ち直しが必要になりそうです。 費用を掛けてそこまでする理由もないので、このまま廃棄処分ということになりそうです。