32枚ウェイト+強化スプリングを組み込んだ一次側遠心クラッチは、今のところ120cc+ハイカムのパワーを受け止めてくれています。 ただ、全開走行時にそこはかとなく滑っているような気がしないでもないです。
抜本的な対策としては、二次側クラッチ(もちろん遠心)にせざるを得ないんだろうなぁ。
二次側クラッチに二の足を踏んでいるのは、せっかくハイギヤ化した一次減速比が、再び元に戻ってしまうからです。 あの苦労はいったいなんだったのかと。
そうは言っても背に腹は換えられません。 クラッチがズルズルになる前に、二次側クラッチについてお勉強です。
ちょうどC100EXのクラッチ部品がオークションに出ていたので、落札してみました。
Rクランクケースカバーです。 オイル注入口の位置が違いますね。 クラッチ調整ボルトの穴位置が、クランクシャフトからメインシャフトに移されています。
クラッチリフターカムプレート、クラッチリフターボス、クラッチレバーです。 ジョルカブのはボール式ですが、これはローラーになっています。
プライマリークラッチです。 遠心クラッチになっていますね。 無変速エンジンの遠心クラッチは、これをコピーしたのでしょう。
左のプライマリードライブギヤーには、ワンウェイクラッチが組み込まれています。
ドライブギヤはバックラッシュを小さくするためか、シザーズギア付きです。
クラッチ側は今回出品がなかったので入手できませんでした。
ところで、C100EXのような二次側遠心クラッチにするには、問題が一つあります。 クランクシャフトの交換が必要なんです。
支那エンジンのクランクシャフトは、俗にいうRタイプです。 C100EXやWave110のクランクシャフトはクラッチ側の形状が全く異なります。
C100EXはストロークが49.5mmしかありませんし、オイルポンプの駆動ギヤも付いていません。 つまり、Wave110のクランクシャフトに交換しなければなりません。
その場合でも、今回入手した部品群は使えるかどうかは分かりません。 オイルポンプの駆動ギヤの厚みがあるので、C100EXのドライブギヤ流用は難しいかも。 この辺りもWave110の部品を使うことになりそうです。
CD90のエンジンを使っている人の中には、NSR用の強化クラッチスプリング(キタコ)を使っている人もいるみたい。 CR80のスプリングとどっちがいいんだろう? クラッチディスクもCR80用がいいという話。
問題はタイのWave110の部品が入手できるのか? それが次回のマレーシア出張のテーマです(オイ)。