債務超過に繰延税金資産取り崩し 決算書に見るビッグ3の「未来」:NBonline(日経ビジネス オンライン)
GMの決算が危険水域に入ったのは、繰延税金資産を取り崩し、390億ドルもの損失を計上した2007年第3四半期のことだ。繰延税金資産は会計上の利益と税務上の課税所得との差を埋めるための会計技術的な資産のことだ。言い換えれば、将来発生する税金(損金)を当期に前払いしたと考え、この前払いしたものを将来回収する時のために、繰り延べているものが繰延税金資産である。
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繰延税金資産の取り崩しを行うということは、将来に十分な収益(課税所得)を獲得できず、前払いした税金を回収できる可能性が低くなっている状態を、会社自らが認めざるをえなかった状況と言える。昨年10月に30ドルだったGMの株価がその後下降し始め、現在は10分の1程度に落ち込んでいるのは、今年9月のリーマン・ショックに端を発した金融市場の混乱も大きいが、2007年第3四半期の決算で繰延税金資産の取り崩しがあり、その時点で将来の業績に不安感が強くなったことも、その根底にある。
決定打はサブプライムでしたが、破滅の種は第一次オイルショックから成長していたのだと思います。
新しいルールに変更して自らを「CHANGE」できれば生き残れるかもしれませんが、V8エンジンやピックアップトラックに代表されるアメリカ的価値観を捨て去るのは、牛肉を食べるのを止めるのと同じくらいアメリカ人には難しいことでしょう。