「みんなのハイブリッド」、プリウスと勝負:日経ビジネスオンライン
問 最大のライバルであるプリウスの存在をどう考えているのか。
答 プリウスには感謝している。ハイブリッドの知名度を高めたからだ。トヨタのシステムは非常によくできている。しかし新型インサイトにはホンダらしさがある。小さく軽く、理論コストが安い。そのシステムにあわせた完成車だ。
プリウスとはハイブリッド専用車として、比較されることは覚悟して開発をしてきた。切磋琢磨しながら、ハイブリッドが世界にもっと広がっていけばいい。
プリウス開発責任者のインタビュー(上/下)も興味深かったですが、新型インサイトの責任者の記事も面白いです。
自動車用ハイブリッドシステムは様々な方式が発表されていますが、それぞれ強みや弱みがあります。
トヨタもホンダも自社のシステムの強みを生かせるようなクルマを作ってきた訳です。
問 しかしカタログ燃費では現行モデルのプリウスとあまり変わらない。5月に発売される新型プリウスはさらに燃費が改善している。その課題をどう受け止めているのか。
答 今回はお客様に手頃な価格で乗ってもらえるハイブリッドを提供することを重視した。性能の点では世界一になっていないのは事実だ。しかし、最後にお客様が乗ってみてどう感じるかが大事だと思っている。
技術者として「性能では負けている」と認めるのは悔しいことだと思います。
でもあれもこれもと欲張って中途半端になるよりは、「価格性能比でベストを目指す」ことに焦点を絞るのも、一つの見識でしょうね。