ソニー「自動車電池参入」の成算

ソニー「自動車電池参入」の謎:日経ビジネスオンライン

ある自動車大手の幹部は「自動車用電池は半導体と似てきた」と解説する。まず、投資額が大きい。今後、本格的な量産ラインを整えるには500億円規模の投資が必要になると見られる。一定量の生産能力を保証しなければ、自動車メーカーに採用してもらえない。
 
さらに、多くの企業が参入することで価格競争が激しくなる。今後、値崩れが起きる可能性が高く、投資の規模とスピード感がモノをいう。
 
果たして、今のソニーにこれだけ激しいデバイスビジネスに首を突っ込む余裕はあるのか。しかも、自動車用以外に、家庭用や業務用のバックアップ電源としての用途開拓も表明している。一方、パソコンや携帯電話など向けの需要拡大は続く見通しで、これに対応した設備投資も必要。そうなると限られた資源が分散するのは必至だ。(中略)
 
吉岡副社長は「リチウムイオン電池の売上高を今後3年で2倍に増やす。数年間で電池事業に1000億円を投資する」と表明した。しかし、その程度の投資額だと、取引相手との濃密な関係が求められる自動車用電池は中途半端に終わってしまう恐れがある。

需要家が限られる以上、先に握っておかないと1000億円単位の投資なんて出来ませんよね。
ただ、日本でもマツダやスズキ、海外でもフィアット/クライスラーなど食い込む先はいくらでもあると思います。
あるいはソニー自体がEVを作って参入したりしてね。 ゲーム機のときのように。