長らく放置状態だった125ccエンジンですが、重い腰を上げて着手することにしました。
まずはクランクケースの加工からです。
加工する場所は、シリンダーが入る穴と、L側ケースの下セルベースと干渉する部分です。
まずは、シリンダー穴のところから始めます。 純正シリンダーガスケットを、支那シリンダーにセット出来るように内側をカッターで切り取り、それをクランクケースに当てがって油性マジックでマーキングします。
これをハンドリューターで削っていきます。 ジョルカブ(50cc)のケースと違って、Wave110用はC100EXと同じく最初から大きい穴が開いているので、削る量はそれほど多くありません。
削り過ぎないように、削ってはシリンダーをセットして確認します。 この作業も3回目なので手馴れたものです。
拡大完了。 ちょっといびつに見えますが、強度に関係ない場所なので、問題はありません。
次は、下セルベースとの干渉部分です。 こちらはジスクグラインダーで削りました。 結構な量を削りますが、アルミなのでそれほど時間はかかりません。
支那エンジンの下セルベースがあるので、それをセットしながら干渉がなくなるまで削りました。
これでクランクケースの準備はOKです。
さて、実はまだ懸案事項が残っています。 それは、「Wave110/NiCE110のR側クランクシャフトベアリングは、ケース側にセットされている」という点です。
マレーシアで買ってきたWave110のクランクシャフトも、L側ベアリングはセットされていたものの、R側はセットされていませんでした。 SST(クランクインストールツール)なんて持ってなかったし、当時は井上ボーリングさんともお付き合いがなかったので、圧入するのに往生しました。
Wave110のクランクシャフトは、イノボーさんで芯出し済みなんですが、L/Rとも新品のベアリングが圧入されちゃってます。 せっかく入れてもらったR側ベアリングを抜くにしても、また頼まないといけないし、クランクシャフトをR側ケースにセットするにもSSTが必要だしで、どうしようかと思案しているうちに(正確には、メンド臭くなって)半年以上が経過してしまったのです。
調べてみるとクランクベアリングを抜くのは、ベアリングセパレーターという工具(ベアリング外径が52mmくらいなので、50~75mm用でOK)があれば、素人でも抜けるのが分かりました。
クランクインストールツールは、ホンダ純正SSTは高価なのですが、ストレートで売ってるのが安い(ホームセンターで売ってる材料で自作することもできるらしい)ので購入する予定です。 これならなんとかなりそうですね。
やるべき事が見えてきたので、来月くらいまでには完成させたいです。