三菱自動車青砥常務「通期予想達成は可能」---SUVの販売好調やコストダウンで (レスポンス) - Yahoo!ニュース
三菱自動車は2日、2011年3月期通期の業績予想を期初公表値のまま据え置くと発表した。本業のもうけを示す営業利益は前期比3.2倍増の450億円を見込んでいる。
この見通しを実現するには残り3か月間で、2010年4~12月期の営業利益130億円の約2.5倍分を稼ぎだす必要があるが、同日会見した三菱自動車の青砥修一常務はSUV系モデルが好調なことやコスト削減などで達成は可能との考えを示した。
会見で青砥常務は「『RVR』の売り上げが非常に良いなどSUV系の車種が増えていることで190億円近い好転を見込んでいる」ことに加えて、資材費や工場などでのコスト削減で100億円の改善を織り込んでいると説明した。
前期中間決算でも「計画達成できる」と言ってましたが、結局はダメでした。
社内向けに高いチャレンジを課すのは結構なことだと思うのですが、業績見通しは固い数字を発表すべきじゃないかと思うんですけどね。
三菱自の欧州生産撤退が浮上 復配目指し“負の遺産”を処理|inside Enterprise|ダイヤモンド・オンライン
三菱自動車は欧州生産拠点からの撤退を検討する。赤字が常態化している欧米生産体制をテコ入れし、経営再建の足かせをはずす。工場のあるオランダで生産子会社の経営陣、労働組合、政府との話し合いを始めており、閉鎖回避策も模索したうえで最終決断を下す。
オランダ工場では現在、欧州向け小型車「コルト」、SUV(多目的スポーツ車)「アウトランダー」を生産している。1月20日に発表した2011年度から3年間の中期経営計画では世界展開できる車種の開発に集中し、コルトを含め地域専用車は次期モデル投入を取りやめることが打ち出された。オランダ工場に対してはコルトの現行モデル生産が続く12年までは生産継続を約束しているが、翌年以降の計画は白紙だ。
アウトランダーは08年に日本の工場から生産が一部移管され、稼働の底上げに貢献したが、それでもオランダ工場の稼働率は5割。年20万台を生産できる設備能力を持ちながら、一直体制によって年産10万台に能力を絞ったうえで、この実績だ。(中略)
じつは稼働率は北米工場のほうがはるかに低く、一直体制でわずか2~3割。それでも北米は欧州市場に比べて今後の需要が見込めるとし、米国専用車の廃止後に輸出向けを含め新たな車種を生産することを決めた。「トヨタ自動車ですら地元の猛反対を受けながら米国工場の一つを昨年閉鎖した。より体力が乏しく、再建下にある三菱自こそ欧米の生産リストラは至上命令だ」と同社の再建を支援する三菱グループの関係者は指摘する。北米生産の存続を決断した以上、欧州からの生産撤退は避けられないというわけだ。
欧州でRVRがそんなに売れてるなら、オランダ工場(旧ネッドカー)で作ればいいのにね。
三菱自、12年半ばから米イリノイ工場で「RVR」生産へ (ロイター) - Yahoo!ニュース
三菱自動車<7211.T>は5日、2012年半ばから米国イリノイ工場で小型スポーツ多目的車(SUV)「アウトランダースポーツ(日本名『RVR』)」の生産を始めると発表した。
生産台数は年5万台を計画。北米だけでなく、ほかの地域への輸出も予定している。世界戦略車を生産することで、工場稼働率を高める。
イリノイ工場は1988年に米クライスラーと合弁で設立し、現在は三菱自が100%出資している。2000年度には年間20万台以上を生産したが、10年度の生産台数見通しは1ライン1直体制で約3万2000台まで減少している。イリノイ工場の稼働率の低下は、三菱自にとって積年の経営課題の一つとなっている。
閉めるべきはイリノイ工場じゃないかと思うんですが。