UPDATE:日産、世界シェア8%に拡大目指す-中期戦略の中核に (ウォール・ストリート・ジャーナル) - Yahoo!ニュース
日産自動車は、世界の主要市場でトヨタ自動車を追撃すべく、世界市場における販売シェアを8%に拡大する計画だ。日産の昨年のシェアは5.8%だった。
消息筋によれば、この新たな目標は、向こう6年間で利益と販売台数を拡大する二面戦略の一環で、最新の中期戦略の中核をなす。中期戦略は27日の東京証券取引所の取引終了後に公表される。
この中期戦略 「パワー88」と名付けられ、もう一つの目標として、6年以内に営業利益率の8%実現を目指す。これは昨年の純売上高に対する営業利益の比率6.1%を上回るが、2000年代初頭に同社が実現していた2ケタのマージンには及ばない。(中略)
日産の新中期戦略は、同社のカルロス・ゴーン社長兼最高経営責任者(CEO)にとって、過去の栄光への復帰でもある。同社長は今回の中期計画について、 1999年の最高執行責任者(COO)当時の「日産復活計画」に始まった日産在任中のホールマーク(道標)と位置づけている。今回の新戦略には、日産が今後打ち出す新型車、市場シェア目標、そしてエンジン技術の詳細が盛り込まれると予想されている。
日産は現代自と並んで、いまもっとも成長している自動車メーカーですね。
長らくホンダと競っていましたが、今期は世界販売で100万台以上の差をつけるのではないでしょうか。
ルノーと合算で1,000万台超えを目指すそうですし、トヨタ、GMを抜いてVWと覇を競う存在になるかもしれません。
日産自が23日に公表した2012年3月期連結業績見通しはトヨタ自動車とホンダを上回る内容となった。世界販売台数(小売りベース)は前期比10%多い460万台と、2期連続で過去最高を更新する見込み。小幅減を見込むトヨタ、ホンダとの勢いの差は鮮明だ。予想連結純利益は2700億円。為替の円高と原材料高だけで計約3000億円もの減益要因が発生すると想定するが、販売増やコスト削減で補い、減益幅を前期比15%にとどめる。対するトヨタは31%減、ホンダは63%減をそれぞれ見込む。
気になるのは2700億円という予想純利益。先に2800億円という予想を公表していたトヨタに“配慮”したのではと勘繰りたくなる数字だ。営業利益段階では日産自(予想値4600億円)はトヨタ(同3000億円)を5割強上回る。日産自は中国事業の収益の50%を連結しているという会計処理の違いもあり、予想段階とはいえ国内自動車業界で初めて首位に立つ。だが最終的なもうけを示す純利益ではトヨタに一歩及ばない。(中略)
今期の利益レースを制するのはどの企業なのか。改めて大手3社の純利益予想を並べると、トヨタ2800億円、日産自2700億円、ホンダ1950億円となる。市場の見方を総合すると、いまのところトヨタに分があるように見える。UBS証券は「今後の(収益の)上振れ余地は(日産自に比べ)トヨタやホンダの方が大きい」とみている。
果たして、日産自はトヨタの純利益が自社以上に上振れすると“織り込んで”、トヨタを下回る予想を出したのか。それとも将来の逆転劇を演出するためにあえて予想段階でのトップの座を譲ったのか。従来にない接近戦の行方から目が離せない。
2010年度の上場企業の純利益トップはホンダでしたが、今期はどうでしょうか。