2011年 7月14日(木)
ようやく梅雨も空けました。 厳しい暑さが続いていますが、7月にこそ行きたいところ。 それは山です。
8月に入ると水蒸気が多くなって綺麗に見えませんし、標高の高いところではもう秋の気配がしてきます。
とはいえ山行には全く無縁な自分ですので、バイクで登れるところまでしか行けません。
どこへ行こうか思案したところ、「そうだ、御嶽山へ行こう」と。 ついでに6月末に冬季通行止めが解除になった天生峠を通って帰ろうではないかと思い立ちました。
今月から我が社も「輪番休日」になったので、決行日は7/14(木)。 天気予報は好天を告げています。 珍しく気合が入って、4時起き、5時出発です。
まずはR16を八王子まで南下し、R20に入ります(05:56)。
高尾山口を通過し、大垂水峠へ。 実はここを走るのは初めてでした。
80年代のバイクブームの頃、地方に居ても名前は聞いたことがある峠だったので、どんなところだろう?と期待していました。 走ってみれば、道幅の狭さは感じましたが、特にどうということもない峠でした。
平日とあって大型車が多いです。 特に上野原(06:43)までは遅いダンプにつかえてしまい、思うようにペースが上がりませんでした。
大月を通過(07:11)し、笹子トンネルへ。 トンネル手前にあったファミマが閉店していたのが残念です。
勝沼バイパスを経て甲府バイパスに入りましたが、通勤ラッシュにぶつかってしまいました。
08:18 甲府昭和I.C.手前でセルフを見つけたので、1回目の給油。 だいぶ消耗してきましたが、まだ大丈夫。
スケジュール的にも、12時に塩尻に着けばいいので、まだまだ余裕です。 ただ、日高からだとR20やR411(奥多摩)経由より、R299~R140で雁坂トンネルを降りてきた方がいいかもしれませんね。
甲府市街を走っているときからアイスコーヒーが飲みたくて、「道路の左側にマクドナルドがあったら入ろう」と思いながら走っていたのですが、こんなときに限って全く現れません。
韮崎(08:42)を過ぎ、茅野(09:34)を過ぎ、諏訪大社下宮(09:55)も過ぎてしまいました。 コンビニに立ち寄ろうかと思わなくもなかったのですが、踏ん切りがつかないまま、10:20 にR20の終点、高出交差点に到着しました。
ここまで休憩なしで走ってきたので、ちょっと脱水症状が出てきたのか、頭が痛くなってきました。
高出交差点の角にローソンがあったので、もう休憩しようとバイクを停めました。
さすがに疲れたなぁと走ってきた方向に目をやると、探していた「M」の看板がありました。
ハラも減ったので、ソーセージエッグマフィンとコーラのセットを注文。 後になって、「そういやアイスコーヒーが飲みたかったはずでは?」と気づきました。 それくらい頭が廻ってなかったということです。
それでも、気力、体力ともにかなり回復しました。 10:41に リスタート。
10:49 桔梗ヶ原を過ぎたあたりセルフがあったので、ちょっと早いですが本日2回目の給油をしておきます。
5月に道を間違えて走った木曽路を下ります。
ここから先は走って楽しい道が続きます。 このV字形の谷を走っていくのです。 空の青さも、山の緑も色が濃いですね。
11:06 日出塩を過ぎたところで表れる、「是より南 木曽路」の看板。 前回通ったときは撮れなかったので、今回はちゃんと写真に収めました。
石碑もあるらしいのですが、撮り逃しました。
相変わらず気持ちいい木曽路ですが、反対車線で白バイに捕まっているクルマもいましたから、注意を怠ってはいけません。
でも木曽路は上るより下るほうが楽しいと思いますね。
11:40 あっという間に木曽福島まで下ってきました。 ここで右折し、R361に入るのです。 これがまた最高に気持ちいい道なんです。
新地蔵トンネルを抜けると、開田高原です。 さすがに高原ですね。 急に涼しくなります(28℃くらい)。
だんだん御嶽山が見えてきました。 知らず知らずに顔がニヤついてきます。
12:06 九蔵峠に着きました。 ここに来たのは2002年以来ですね。 実に懐かしい! この景色が観たかったのです。
開田高原といえば、蕎麦どころとして有名です。 前回来たときは早朝で、まだどこも開いてなかったので食べられませんでした。
ちょうどお昼時(12:23)ですのでいただきます。
申し訳なさそうに「20分くらい掛かりますが」と言われましたが、時間はたっぷりあるので問題ありません。
念願の開田蕎麦。 ちょっと薄過ぎる部分もありましたが、久しぶりに本格的な蕎麦を堪能しました。 新蕎麦の季節にまた来てみたいですね。
13:02 そろそろ出発です。 予定よりかなり早いですが、キャンプ場へ行きましょう。
県道20号に入り、近くにあるという開田高原キャンプ場を目指します。
でも通常なら道端にキャンプ場への案内看板が立っているものですが、どこにも出ていません。 地図によると、やまゆり荘という温泉施設の近くにあるはずなんですが。
そのやまゆり荘は、開田高原保健休養地の中にあるようです。 保健休養地って何だろうと思いながら入っていくと、要するに別荘地のようです。
別荘地の中にキャンプ場があるとは考えられないので、敷地を通り抜けました。
休養地を出たところにあった看板で、ようやくキャンプ場の位置が分かりました。
ショートカットするダートの途中に、滝があるようです。 あんまり興味はないんですが、滝が多いことで有名な御嶽山ですし、見ていきましょうか。
遊歩道は途中から急な階段になりました。 だんだんと滝の音が大きくなってきました。
そして現れた「尾ノ島の滝」は、ガチな滝じゃないですか。
修行にも使われるハードコアな部類のようです。
それにしても凄い迫力です。 できるだけ近くで撮ろうとしたんですが、水煙が凄いです。 カメラを隠しながら風圧が弱くなった瞬間を狙って撮りました。
もっと綺麗に撮れた写真もあるんですが、上の写真が状況を一番よく表していると思います。
濡れた岩を渡りながらひとしきり写真を撮ったあと、そろそろ戻ろうとしたのですが、なんだかとても疲れている自分に気付きました。 滝に気当たりしたのか、それとも...
バイクのところまで戻ったときは、肩で息をしているような状態でした。
よくパワースポットとか言いますが、場所や人によっては負のパワースポットになることもあります。 自分は霊感は無い方ですが、やっぱり苦手ですね。
そんなこんなでなんとかキャンプ場に着いたのですが、事務所には誰も居ませんでした。 連絡先に電話すると、あとで管理人が行くのでテントを張っていていいとのこと。
時間が早いのもあるのでしょうが、まだ誰もいないようです。 どこにテントを張ろうかと、場内を見て回りました。
ところがグラウンドがよくありません。 松ぼっくりが大量に落ちているのは許せるとして、砕石がかなり露出しています。 これじゃ野宿の方がマシですね。
炊事場もこんな感じであまりにボロいです。 まだ時間もあります(時刻は14時)し、このキャンプ場に拘る理由はありません。 キャンセルの電話を入れて、別のところを探しましょう。
ツーリングマップルによると、御嶽山を上ったところに「おんたけ銀河村キャンプ場」というのがあるみたいです。
県道20号に戻って王滝村まで南下します。 14:25 県道256号との三叉路に差し掛かりました。 右折するために中央側に寄せて信号が変わるのを待っていた(上の写真の左奥)のですが、自分が待っている側は一向に青になりません。
左手を見ると、二輪車用の押釦がありました。 上には感応センサがあったのですが、バイクを検知できなかったようです。
御岳湖畔を走り、御嶽山を上っていきます。 道路脇には山岳信仰の石碑がいっぱい立っていますが、そんなに気味悪くはないです。
14:53 やっと「おんたけ銀河村キャンプ場」に到着。 平日とあって、今日の利用者は二人目だそうです。 料金はちょっとお高め(1,800円)ですが、施設は充実していますし雰囲気も全然いいです。
空いているところならどこでも可ということなので、平らでグラウンド状態が良好な場所を確保しました。 ここにテントを張りましょう。
それにしても暑い! さっさと設営を済ませます。 汗をかいたので、まだ15時半ですが温泉に行きましょう。
キャンプ場の管理人に教えてもらった「こもれびの湯」です。 料金は500円です。
赤錆色のお湯が、「ゴボッ、ゴボッ」っと出てきます。 単なる泥水ではなく効能はちゃんとあるみたいですが、正直ちょっと苦手な部類です。 ダム湖の方に下れば、普通の温泉もあると思いますので、そちらを利用した方がいいかもしれません。
あとで気づいたのですが、脱衣所にタオルを忘れてきてしまいました。
ともかく汗も流したので、次は食料と酒の確保です。 御岳湖まで下らなければ商店はないということなので、標高500mm、距離にして11kmを下って買い物に行きます。 この付近でキャンプする際は、あらかじめ木曽福島の街で買い物をしてきてから上がってきた方がいいです。
王滝村市街地まで降りてきたのですが、商店がどこにあるのかわかりません。 こういうときは非セルフGSがいいですね。 給油ついでに尋ねると、すぐ近くにある奥田商店を教えてくれました。
元は酒屋で食料品なども置いてあるという店でした。 ビールを3本とチューハイ1本、保冷用を兼ねたクラッシュアイス2袋、つまみ少々、朝食用カップ春雨などなど。
ただスーパーではないので、晩飯になるようなものがありません。 ここは妥協して「ラ王」とあらびきソーセージで我慢することにしましょう。
折りたたみ式のクーラーバッグを持ってこなかったのは大失敗ですね。 夏のキャンプでは必需品です。
買出しを終えてキャンプ場に戻ったのは17:10。 まだ日が高くて、東屋の中にも西日が差すくらいです。 当然、テントの中には入れません。
最初は木陰の芝生に座ってビールを飲んでいたのですが、アリが集ってきたので飲みながらブラブラと場内を散歩していました。
ちょっと離れたところにある炊事場に、日が当たらず虫も少ないテーブルがあったので、バーナーやラジオも持ち込んで一人宴会を開始しました。
明日は今日より長い距離を走らなければならないので、早く寝て早起きしたいところです。
それで早めに飲み始めたのですが、20時前にはテントに戻りました。 ただちょっと飲み過ぎてしまったようで、酔いが廻ってしまいました。
エアマットを敷いたところでそのまま寝てしまい、気づいたら23時過ぎていました。
本日の走行距離 350km
Google Earth用KMZファイル(自宅~御嶽山) → 20110714.kmz