2011年 9月29日(木)
友人Hのメールを確認してみると、06:00に道の駅 あいの土山で休憩していたようだ。 ずっとR1を走っているらしい。
こちらも交差点のセルフで給油して、07:21 R21へと進む。
心配していた通行止めだが、道の駅 志野・織部から先が規制されており、ゴルフ場沿いに迂回路が設定されていた。
07:37 R21のバイパスに復帰。 美濃太田の市街を通り抜け、再び木曽川沿いを進んでいく。
この辺りは日本ラインと呼ばれる景勝地らしい。
昔から「木曽ライン」じゃなくてなんで「日本」を名乗っているのか不思議だったのだが、「ライン」は「線」じゃなくてドイツのライン川、つまり「日本版のライン下り」ということらしい。
本物をよく知らないので、似ているかどうかは判断できない。
08:23 各務原(かかみがはら)の航空自衛隊岐阜基地近くで吉野家を発見。 朝食にする。
牛鍋丼と味噌汁を頼んだのだが、ついクセで大盛りを頼んでしまった。 喰えたけど。
07:44のメールによると、友人Hは高槻で通勤渋滞にはまってしまったらしい。 R171でバイパスすると書いてある。 向こうの方が先に出発しているとはいえ、だいぶ先行されてしまったな。
岐阜各務原I.C.を過ぎてからは、R21は時に6車線になる立派な幹線道になる。 岐阜~瑞穂~大垣の区間は高架になっているところも多いのだが、交通量も非常に多い。 ちょっと見くびっていたようだ。
大垣を過ぎて関ヶ原に入ると、R21はまた慎ましい国道に戻る。 関ヶ原というと、新幹線や高速道で何度も通過したが、こうやって下道を走るのは初めてだ。
関ヶ原に差し掛かると天気が悪くなる印象があったのだが、今日はとてもいい天気だ。 それでも山の方では、雲がモクモクしている。
09:41 R21バイパスと書いてあったので入ってみたが、R365に接続して北へ向かうようなので、また元のR21に戻る。
10:10 西円寺でようやくR8に合流する。 そのままR8を南下すればよかったのだが、出発前に西日本トラミのレポートを復刻していたこともあり、つい懐かしくて米原駅からルートを外れてしまった。
10:24 県道329号を走っていたら、城跡にぶつかった。 これが彦根城か。 立派な石垣だね。
城にはあんまり興味ないので素通りするが、さすが国宝四城の一つ。 観光で来ても楽しめるだろうと思う。
ここからは県道25号(さざなみ街道)を走っていくのだが、これが長いわ退屈だわペースが遅いわで大変だった。 おまけに夜中はあれほど寒かったのに、今は暑いくらいの日差しになっている。
10:58 たまらずコンビニへ。 ここでアリVを飲む。 実はこれで2本目。 前日の木曽路でも飲んでいたのだった。 リポDは2本目を飲んでも効かないのだが、アリVはどうなのだろうか。
友人Hからは 09:38に神戸で朝マックしているとメールが入っていた。
近江八幡で県道559号に入る。 野洲川を渡ると守山市、かつて住んだ街だ。 かつての家があったところを見に行こうかとも思ったが、時間もないのでやめておく。
11:30 なぎさ浜で琵琶湖をバックに記念撮影。
11:36 琵琶湖大橋料金所に到着。 実は渡るのは初めてだ。 原付は20円。
1964年開通なんだから、もう償還して無料になっても不思議じゃないのだが、1994年の4車線化工事で償還期限(2021年9月27日)が伸びたのかな?
橋を渡ってそのままR477を進み、R367へ入る。 トンネルの名前が面白かったので、慌てて取ろうとしたのだが、近づきすぎてしまった。
この途中トンネル、1年前までは有料道路だったらしい。 橋はともかく、トンネルが有料ってセコく感じるのは自分だけか?
「京都~、大原三千院♪」でお馴染みの三千院そばを通過。 どうでもいいがこの区間、舗装が継ぎ接ぎだらけであまりに酷すぎ。
正面にそびえるのは比叡山か。
ここからは京都、大阪、神戸の大都市を迂回するために、なるべく南へ下がらないように、西へ西へと進んでいく。
12:00 府道40号に分岐して、さらに12:14には府道61号へ。
京都市の中心部から10km程度しか離れていないのに、こんな山道があるんだな。
進むほどに山深くなって心細くなるが、意外なほどに集落はあった。
12:26 持越林道(府道107号)との分岐点に到着。 ツーリングマップルでは通じているハズなんだけど、本当に抜けられるのだろうか?
橋を渡って最初の上りは薄暗く、路面に落ち葉や枝が散乱していて、走り辛かった。 おまけに地元車は結構なスピードで向かってくるので注意が必要だ。
上がり切ると、持越峠は明るい尾根筋だった。
12:32 峠道を下って、真弓川沿いの林道出口に出る。 距離にして3kmに満たない区間だが、ここが通れないとかなり迂回しなければなからなかったので助かった。
府道31号に合流し、そのままR162に入り(12:38)北上する。
R477にぶつかるまで行ってもいいのだが、時間がもったいないので府道363号でショートカットする。
R477に合流する付近では、うっそうとした杉木立の中を走る。 花粉の時期じゃなくてよかった。 この辺りは北山杉で有名な地域だ。
R477に合流後、よく水が澄んだ池が見えた。 中央に面白い形の島がある。 廻り田池という農業用の溜池らしい。
13:13 八木町の非セルフのスタンドで給油。 この橋を渡るとR9だ。
13:20 R9を左折し、すぐに右折して府道452号へ。 そのまま京都縦貫自動車道の上を越えて、府道73号に入る。
しかし、この時間帯にまだ京都から出られていないなんて、大丈夫か > オレ。 さすがに焦り始める。
13:30 R372(R477と重複区間)にぶつかって、700mほど南下しR477が分岐したところで立ち止まった。
Hから13:26にメールが来ていた。 岡山市に着いたらしいが、時間があるので福山に墓参りに行ってくるらしい。
いい加減に瀬戸内海側に降りなければと考えたのだが、地図によるとこのままR477を下っても大阪の伊丹に出るだけだ。
R372を逆走すると、緩い弧を描いて兵庫県の姫路まで行ける。 交通量も少ないだろうと判断し、引き返した。
この判断は吉と出た。 R372は走りやすくてとても良い道だった。 大阪を通らずに京都から兵庫に入ることができた。
ちなみにR372はデカンショ街道と書いてあった。 「なんで?」と思いながら走っていたが、篠山はデカンショ節の発祥地なんだね。
そういえばまだ昼飯を喰っていなかった。 13:53 R173と交差する地点でコンビニに立ち寄る。
昨日から既にリポD 1本、アリV 2本を消費している。 かくなるうえはレッドブルしかないだろう(爆)。
14:34 篠山市古市でR176と交差、15:06 には加東市でR175と交差して、15:42 姫路で県道397号へ。
そのままR2を突っ切り、R312からR2 姫路バイパスに入ればよかったのだが、右折してR2に入ってしまった(15:45)。
市川を渡ったところで左折して川沿いに進みバイパスまで行ってみたが、自動車専用くさいので諦めて海側を走るR250へ(16:02)。
Hから「墓参りが完了したので、岡山へ戻る」とメールが来ていた(15:29)。
ここから先はひたすら西へ走るのみ。 たつの市からは海岸のワインディング。 本来なら楽しい道だが、時間が気になってそれどころではない。
相生、赤穂と走り抜け、17:20 福浦峠を越えて岡山入り。
17:32 備前I.C.から県道397号(岡山ブルーライン)に入る。
この道が凄かった。 R2 岡山バイパスと接続する終点の君津I.C.通過が17:57。 18:13には、青江交差点でR30に降りる。
18:25 青森の一件があったので、フェリー乗り場へ行く前に給油しておく。
Hは17:58に既にフェリー乗り場に到着していた。 19時のフェリーがあるらしい。
19時の四国フェリーには間に合いそうにない。 宇高国道フェリーの看板が目に入ったので、そちらへ向かう。 18:52 到着。
Hに電話すると四国フェリーの方で待っていたようで、すぐこちらに向かうとのこと。
Hを待っている間に駐輪場で見かけたオリジナリティー溢れるカブ。 後ろのフィン状の部分は何だろう?
Hと合流し、券売機で乗船券を購入する。 彼はここまで一睡もしないで来たらしい。
ろくに食べてもいないというので、「うどんでも食ったら?」と薦めてみた。 自分はコーヒーを頂く。
高速の土日1000円&本四連絡橋の料金値下げで、どこのフェリー会社も経営が大変らしいが、こんな萌キャラで頑張ってるんだね。
宇高国道フェリーも一時は航路を廃止するという話だったが、なんとか頑張ってほしいものだ。
フェリーが到着し、乗客やクルマが下りてくる。 通勤通学で使っている人もいそうだ。
係のおじさんに促されて、いつでも乗船できるように準備をしていたら、「あの、ダブリンさんですよね!?」と声を掛けられた。
振り向くとドコゾの好青年が立っていた。 LTyamaさんだった。 さっき着いたフェリーで下りてきたらしい。 これからクルマで名古屋へ向かうのだとか。 なんたる奇遇。
入れ違いになってしまったが、出会えただけでもすごいことだ。
予想していたよりもフェリーは大きく、「まだ載るの?」というくらいトラックやクルマが入っていく。
バイクは一番最後、自分達だけだった。
デッキに上がるとこんなゲーム機が置いてあって面食らう。 奥のラウンジは居心地よし。 残念ながら、売店のうどんは終わっていた。
19:40 出港。 暗い海をぐんぐん進む。
テーブル席を占拠して、Hと今後のことを相談する。 自分がターミナルに来る前に、高松港から近い公園にあるキャンプ場に当たりを付けてくれていたらしい。
高松港到着は20:55。 高松港からR30~R11と入り、石清尾山の峰山公園へ向かう。
途中で高松市街を見下ろす夜景が見えたが、とても綺麗だった。
山の上まで来たものの、駐車場はあれど公園が見当たらない。 スマホのGoogle Mapで確認して、21:34 ようやく公園の入口に辿り着いたのだが、公園内には車両の乗り入れができない。 先ほど自分達がいた第3駐車場に置くようにということだが、400mは離れている。
入り口にバイクを停めて中に入ってもいいが、テントサイトまでは遠そうだし、バイクにいたずらされる心配がある。
夜景を観に来たカップルとか、前日に居なくなった犬を探しに来たおじさんとかが居て落ち着かなかったり、ここに至るまでの道の雰囲気が何か違和感があったので、Hに別のキャンプ場へ行こうと提案した。
帰宅してから調べてみると、この石清尾山には古墳群があるらしい。 あの違和感はそのせいだったのか?
峰山公園のWebサイトを見ると、よく整備されたキャンプ場のようなのだが...
じゃあどうしよう? ここから近い場所ということで、ツーリングマップルに載っていた五色台少年自然センターへ行ってみた。
22:14 急坂を登って辿り着いた先は、無情にも門が閉まっていた。
もう面倒くさくなって、近くの香川県総合運動公園の一角に張れないかと立ち寄った。
22:29 正門を入って駐車場で案内板を確認しようとしたら、ALSOCのクルマがやって来て「もう門を閉めますよ」と言われてしまった。
どうも香川県とは相性が悪いのか? 初めて香川を訪問したときも、結局は泊まれずに徳島まで走ってフェリーに乗ったのだった。
自販機でお茶を買って頭を冷やす。 「キャンプを諦めてビジホに泊まるか?」という話も出たが、明日には帰路につかねばならないHとジョイントするのは今夜だけ。 第一、このまま引き下がっては香川県に負けたみたいで気分が悪い。
明日は新居浜へ行くのだから、西の方へ向かうのがいいだろうと判断。 さらに「公園」じゃなくて「キャンプ場」が確実ということで、H持参の「0円マップ関西・四国」に載っていた善通寺の大麻山キャンプ場へ向かうことになった。
海岸線を宇多津まで行き、R11からR319へ。 善通寺駅のそばを通り、陸上自衛隊善通寺駐屯地を突っ切る。
23:50 キャンプ場へのアクセス路の入り口と思われる地点に到着。 この先はツーリングマップルにも詳しく載ってないので、GPSの地図表示だけが頼りだ。
しばらく進むと民家が途切れたところで、「関係者以外、立入禁止」の看板が立っていた。
この道以外はないのでとりあえず進んでみたが、周囲は農園のような感じで進むほどに廃道っぽくなっていく。 この先にキャンプ場が本当にあるのか疑問だし、あってもそんなところに泊まりたくはない。
結局、途中で引き返して、先ほどの入り口地点に戻る。 そこには朽ちかけた案内板があり、確かにキャンプ場も描かれていた。
ただ、あの道をそのまま進んでもゲートがあって通れなかったのかもしれない。
ちなみにキャンプ場自体は存在するし、施設も悪くないようだ。
別のルートからなら辿りつけたのかもしれないが、あの状況では探しだすのは難しかった。
さて、どうする? 時刻は0時。 また日付が変わってしまった。
再び「0円マップ」からR377沿いの天神山キャンプ場をチョイスした。
県道24号を走り、00:33 県道5号に突き当たる。 ここを左折してR377との交差点へ。
ところがキャンプ場がどこにあるのか分からない。 交差点にあるローソンの脇の道にも入ってみたが、JAの敷地に入ってしまうし...
これまた後から調べると、JAへの道とローソンの間にもう一本道があって、それを入っていけば天神山キャンプ場へ辿りつけたのだが。
時刻は01:01。 まさに「七戸の悪夢」の再現だ。 Hも心が折れたのか、携帯でホテルを検索しだした。 26時までチェックイン可能なところもあるという。
だが、あの時と違う点もある。 雨は降ってないし、ガソリンだってまだたくさんある!
諦めずにツーリングマップルをじっと見る。 これまでは候補に入れてなかったが、国営讃岐まんのう公園の「ほっ!とステイまんのう」なら間違いはないかもしれない。
だが東へ15kmほど戻ることになるし、少しでも近い方がいい。
西は...とページを繰ると、もう海だった。 海岸線に観音寺ファミリーキャンプ場を発見。 ここから10kmくらい。
もしダメでも海岸なら、テントを張って野宿する場所が見つかるかもしれない。 雨は降ってないし風もないので、なんとかなるだろう。
Hにもうちょっと頑張ろうと声を掛け、県道5号を逆戻りして観音寺市へ。
若干、道に迷ったりしたものの、01:30にキャンプ場らしき場所に到着。
テントサイトには刈った草がそのまま放置されていたが、干し草みたいでフワフワしてて悪くない。 跳ねまわっているコオロギには申し訳ないが、テントを張らせてもらう。
すぐに寝るのも味気ないが、何も買い出しせずに来てしまったので、あるのは焼酎と缶詰だけ。
それでもベンチをテーブルにして、ストーブで缶詰を温め、酒を飲んだ。
3時頃就寝。 長い、とても長い一日だった。
本日の走行距離 569km (フェリー航路含む)
Google Earth用KMZファイル(土岐~観音寺) → 20110929.kmz