2012年 8月13日(月)

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まずは友人Hへのメールから。

04:46 おはようございます。
四時半に目が覚めて、小便したらまた寝ようと思ったのですが、顔を洗ったらすっかり目が覚めてしまったので、コーヒーでも飲みます。
こちらは曇ってますが、朝露もなくよい朝です。虫がいないのがいいね。

そう。 雨の中で撤収するのを一番危惧していたのだが、曇ってはいるもののジメッとした感じはない。 どうやらツイているようだ。

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ここは標高750mくらいだが、夜はそれほど冷え込まなかった。 ダウンシュラフを布団代わりに掛けて寝た。
朝食は煮玉子1個とコーヒーのみ。 下界に降りてから食べればいいし。

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06:50 チェックインのときに渡されたパウチされた札を、事務所の郵便受けに返却して出発する。
R4に降りるので、東へまっすぐに下っていく。

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07:03 キャンプ場から12km走った地点で、エンジンに異常を感じた。 ガス欠である。
これは予想されたことなので、路肩に停めて携行缶から給油する。 国道に出てから停まるよりはよかったかもしれない。

07:18 あらかじめ調べておいたR4のセルフで給油する。 もちろん携行缶にも補給する。

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R4を北上して、まずは二戸を目指す。 トラックも含めてクルマは多いが流れは悪くない。
北緯40度線を通過する。 ここの道の駅 石神の丘は、昨年の帰りに立ち寄ったところだ。

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08:39 二戸からR395へ右折する。 そのままR340に入っていく。 イエローラインもないので、遅い軽自動車はパスしながら、森の中を駆け抜けていく。

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09:34 八戸市街に入ったところで朝マックしたくなった。 スマホで探してR45沿いの店に入る。 ソーセージエッグマフィンセットを食べながら、Hからのメールをチェックする。

08:45 青森フェリー埠頭に到着
キャンセル待ちです。

あらら。 予約した方がいいよと言ったのに。

店を出たところで雨がポツポツしてきた。 まだ合羽を着るほどではないが、この先はどうも雨っぽい。

10:10 R45を進み、県道8号との分岐点を過ぎたところにローソンがあったので立ち寄る。 時間的に尻屋崎で昼飯を食べることになりそうなので、念の為に弁当を仕入れていくのだ。

さらにここで合羽とブーツカバーを装備する。 さらにメガネクリンビューで眼鏡とシールドの内側を拭いて、雨装備は完全である。

またHからメール。

10:12 乗れなかった
雨が降ってなければ、大間に行っても良いのだが。大間の方が船が小さいから乗れない可能性が高い気がする。なにしろあと4台だから、このまま青森にいた方が良いだろう。船に乗れたら即効で函館のときビジネスホテルを予約するつもり。

どうやら粘ってみるようだ。

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走り始めてすぐに雨は本降りになった。 そのままR338に入っていく。
地図の上では人家なんてなさそうに思っていたのだが、意外と町並みが続くし、遅いクルマに前を阻まれてペースが上がらない。

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11:09 七鞍平でセルフを見つけたので給油しておく。 盛岡で給油してから152km。

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六ケ所村のあたりは湖沼地帯だ。 こんなところに再処理工場を作るなんてどうかしている。

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陸上自衛隊の施設なんかもある。

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県道7号との分岐点に、東通原子力発電所の入り口があった。 ここを過ぎると、ひたすら森の中を走っていく。 

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12:02 県道248号に右折する。 雨の中を飛ばしに飛ばす。

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やがて前方の山の上に風力発電の風車が見えてくる。 と、急に海辺に出た。 津軽海峡だ。
12:15 県道6号をさらに北へ進む。

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やがて前方に三菱マテリアルの巨大なプラントが見えてくる。 写真では伝わりにくいが、工場萌えの人ならかなりそそられるだろう。

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12:22 尻屋崎のゲートに到着した。 バイクはボタンを押して入るようにと書いてあったが、感応センサーでゲートは開いた。

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尻屋崎寒立馬の生息域になっており、そとに出ないようにこうしてゲートが設けられている

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ゲートの近くでも寒立馬が草を食んでいた。 都井岬の御崎馬を思い出すね。

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遮るものは何もなく、津軽海峡からの雨風が容赦なく吹き付ける。

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尻屋崎灯台は東北最古という由緒ある灯台だ。 太平洋戦争で破壊されて、現在の灯台は再建されたものだが、厳しい自然にめげず津軽海峡に屹立する姿は美しい。

防水デジカメのRICOH PXが大活躍してくれているが、失敗だったのはフッ素コーティングをしてこなかったこと。 レンズカバーに水滴が付着してしまうのだ。

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それと危険なのは、いたるところに馬糞が落ちていること。 なるべく踏まないようにするが、雨で流れている。

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灯台の前には売店が一軒あるが、東屋のようなものはない。 広場に馬が集まっていた。 なかには子馬もいる。

Hからメールが来ていた。

11:30 T朗とは別行動中
あいつは大館から始発で函館へ向かっている。函館に到着したら一人で市電に乗って観光することになっている。俺もほぼ同時に函館へ到着しようとしていたが、まだ青森にいる。今日中に移動できないとまずい。しばらく様子を見て策を考える。

進退窮まっているようだ。

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灯台周辺にはやたらと石碑がたくさんある。 馬糞を踏まないように注意しながら廻ってみる。

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この石柱が「本州最涯地 尻屋崎」。 近くでも撮ったのだが、残念ながら手ブレしていた。
最北端ではないけれど、「さいはて感」はこちらの方がありそうだ。

Hからメールが着信。

11:42 次善策
次のフェリーにも乗れそうもない。その次にも乗れなかったら、俺も18切符を買って鉄道で行く。もしくはT朗に青森に帰って来てもらう。どちらにせよ、鉄道の便はある。

それは大変。 まあ、でも昨年ほどのトラブルじゃないからね。 なんとかなるだろう。

それより問題は、弁当をどこで食べるかだ。


国設薬研編へ続く。