2012年 8月16日(木)

外が明るくなってきた。 すっかり4時半に目覚める習慣がついてしまったようだ。
雨は降ったりやんだりしているが、幸い風はあまり吹いていない。

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それでもテントとブルーシートの間に入り込んだ雨が床から染みだしてきている。 エアマットの下など、圧力の掛かっている部分だけだが、フキンで拭っては絞る。 このテントもそろそろ更新時期かもしれない。

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雨雲レーダーで確認すると、06:30からしばらくはこの地域に目立った雨雲は掛からない。 北海道と青森は前線が掛かって大変そうだ。

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予報通り、06:30以降は雨は降らなかった。 しかし地面の草が濡れているので、靴に水が沁みてくる。 撤収中に降られなかっただけマシだが。

フライやブルーシートは濡れたまま畳まねばならないが、これは仕方がない。 多少の浸水はあったものの、昨夜のシュチュエーションからすれば悪くない状況である。

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自分がテントを張ったのは駐車場に一番近い場所だが、本来のテントサイトはもっと奥の方にある。 東屋などもある。

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07:42 合羽を着込んで出発する。 定規で引いたように一直線な道だ。

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せっかく来たのだから、男鹿半島を一周して帰る。
寒風山にも行こうかと思ったが、この天気&キャンプ道具積載で峠は楽しめまい。
07:59 R101に復帰。

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間口浜で海沿いにでる。 あれが男鹿半島か。
08:08 R101と離れて、県道55号へと進む。

08:13 ガソリンスタンドを発見したので給油する。 今回のツーリングで非セルフのスタンドで給油したのは、結局この時だけだった。

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08:27 入道崎に到着。 意外に近かったし、ここまで集落とかも点在しているので、寂しい場所という感じではない。

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例によってヘルメットを脱がずに見て回る。 ゼブラカラーの入道崎灯台参観灯台で登れるようだが、かなりの高さがあるので遠慮する。

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土産物屋なども多いが、雰囲気は損ねていない。

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あのひときわ背の高い石碑はなんだろうか?

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それにこの点在する石群は?

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なんだか日時計のようだけど。

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どうやら北緯40度を示すモニュメントらしい。 北緯40度といえば、石神の丘と同じか。 3日前のことだが、ずいぶん昔のことのように感じる。

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あまり期待していなかったのだが、この「最果て感」は素晴らしい! 竜飛岬はもとより尻屋崎よりもっと「最果て」ている。 やはり日本海側はいい。

クマみたいに黒くて大きい犬を、リードから離して散歩させている人がいた。 散歩にはもってこいの場所だね。

キャンプ場(といっても単なる草原で施設らしいものは見当たらない)と書いてある区画があったので、テントも張れるのだろう。 天気が良ければ、夕陽も眺められるし最高かもしれない。

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すっかりここが気に入ってしまった。 まだ何も食べていないことだし、ここで朝食としよう。 ようやくヘルメットを脱ぐ。

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食堂はどこも似たり寄ったりだが、座敷のところが多い。 合羽を着ているので、椅子席もある食堂に入る。
実はあまりこういう海鮮丼は食べたことがない(函館でも食べなかった)。 生うに丼をオーダー。

待っている間に友人Hからのメールをチェックする。

07:38 北海道最終日
昨日は南大夕張駅跡に保存されている車体を見た後、北海道開拓の村に移動。2時間もあれば十分と思っていたが、とんでもない誤解だった。ここは明治村に匹敵する規模で結局半分ほどしか見れなかった。札幌に一泊して全体を見るかどうか迷ったが、天気予報を見て雨が降る前に函館へ移動することに決定。

彼も昨年行けなかったところを着実に廻っているようだ。

07:47 函館です
ところが天気予報は大嘘で小樽の後はずっと雨でした。T朗と一緒にリポビタンDを6本消費し、なんとか無事に到着しました。その足で夜の函館山に行ってみましたが、途中から二輪通行止めで引き返しました。現在、函館プラザホテルに滞在中。もうすぐ雨は止みそうです。

なるほど。 それで昨日の午後はメールが来なかった訳だ。 お互い大変だったようだ。

07:56 青森への移動
今夜2015発2355着のフェリーを予約しております。青森の宿泊はどうするかまだ決めていない。T朗は明日0609発の列車で東京へ向かいます。今日はこれから夜まで函館近辺を見て回る予定です。

夜に到着するフェリーなら、ホテル泊だろうね。 大間じゃなくて青森だから、泊まるところはたくさんあるだろう。

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生うに丼セットが到着。 変なエグ味もなくて、とても美味しかった。

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08:59 出発する。 ここからは県道121号となる。
入道崎西岸の風景がまた素晴らしい。 どこを切り取っても絵になるね。

県道121号をそのまま走っていると、高度を上げながらいつの間にか内陸側に入っていく。 八望台というところに続くのだが、こちらは海岸線を走っていきたい。
さっき橋を渡ったときに下を通っていた道路が県道59号らしい。 引き返して、戸賀湾の方へ降りていく。

09:15 戸賀湾を出たところに男鹿水族館GAOがあった。 なんでこんなところに建てたんだろう? 9時オープンだからか、対向車線(秋田市側)から来るクルマが多い。

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09:21 海に望む高台に小洒落た建物が見えた。 あれがホテルきららかだろう。

ここには何故か野営場があって、本来なら昨夜はここに泊まる予定だったのだ。 酸ヶ湯から直行なら来れただろうが、どのみち昨夜の天気ではどこで野営しても面白くはなかっただろうが。

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水族館からきららかまでは、ちょっとしたリアス式海岸になっている。 それを過ぎたあとも、こんな具合に山肌にへばりついたような道を行く。 よくまあこんなところに道を拓いたもんだ。

手付かずの海と山には、タイプこそ違うが鹿児島県の佐多岬に通じるような「秘境感」がある。

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09:32 潮瀬崎を過ぎたところで、海岸にクルマが降りていた。 ちらっと見ただけだが、看板には「ゴジラ岩」とあった。
地面には潮溜まりがあるが、錆とか大丈夫なんだろうか?

男鹿市街に近づくにつれて、青空が見えるようになってきた。


胎内平編へ続く。