エコウィルにおける暖房と発電の関係

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先月後半から寒くなってきたので、灯油の巡回販売車が回ってくるようになりました。
今年は18Lで1,750円からスタートのようです。

我が家でも温水ファンヒーターによる暖房を使うことが多くなりました。 PPAとして石油ファンヒーターと灯油缶もまだありますけどね。

以前にも記事に書きましたが、エコウィルの暖房時の発電に関して、いくつか疑問がありました。
先週土曜日に、ノーリツのサービスマンに来てもらう予定だったのですが、あいにく用事が出来てキャンセルになってしまいました。

そこでノーリツのWebサイトから直接質問を送ってみたところ、丁寧なご回答を頂きました。 ありがとうございます。

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<ご質問内容>
1.自動発電がONになっていなければ、暖房を入れても発電しない?
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自動発電が「切」の設定になっているとエンジンは発電しません。
 
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<ご質問内容>
2.そのときの消費電力が低いと、暖房を入れても発電しない?
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消費電力に関わらず、自動発電が「切」の設定になっていると
エンジンは発電しません。
 
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<ご質問内容>
3.貯湯槽が一杯になっていると、暖房を入れても発電しない?
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貯湯槽が沸き上がっているとエンジンは発電しません。
 
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<ご質問内容>
太陽光発電と併用して「ダブル発電」として運用しても、消費電力が
1kWに満たない場合のエコウィルの発電余剰分は売電できない?
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売電はできません。エコウィルの場合、余った電気は、
排熱利用給湯暖房ユニットの電気ヒーターに通電し、
給湯に利用するお湯を沸かす際に使います。

ちなみに全く同じ質問を、同じタイミングでホンダのお客様相談センターにしたところ、

エコウィルをご愛用いただきまして、誠にありがとうございます。
 
エコウィルはガス事業者様経由で販売しております。
 
誠にお手数でございますが、ご購入販売店、もしくはお近くのガス事業者まで
お問合せいただきますよう、お願い申しあげます。

という回答が寄せられました。 まったく役に立ちませんね。 0点です。

ノーリツの回答でまだわからないことがあったので、再度質問してみました。

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<ご質問内容>
4.貯湯槽のお湯は暖房には使用されず、風呂用の回路と暖房用の回路は独立し
ていると聞いています。
 貯湯槽が沸き上がっていると、暖房してもエンジンは発電しないという理由を
教えてください。
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貯湯槽内のお水を沸き上げる為にエンジンが発電します。
従いまして、貯湯槽が沸き上がってしまうとエンジンは発電しなくなります。
 
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<ご質問内容>
5.エネルックリモコンで、貯湯槽のお湯が目盛りの3段目にある状態で暖房を
付けていたら自動で発電しました。
 2時間くらい経って確認したら、お湯の目盛りが2段目に減っていました。
貯湯槽のお湯は暖房には使用されないと認識していたのだが違うのか?
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貯湯槽のお湯の目盛が3段目の状態で2時間経過後、
目盛が2段目になっていたとのことですが、暖房使用中は、
貯湯槽のお湯は暖房には使用されません。
給湯でお湯等を使用されておれば、目盛は下がります。
 
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<ご質問内容>
6.暖房を使用しながら発電させていると、いくら待ってもお湯が溜まりません。
お湯を溜めることはできないのか?
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暖房使用時、エンジン発電中は、家庭内の電力と発電時に発生した排熱を
暖房に使用して、不足した場合、補助熱源機も利用します。
補助熱源機が作動した場合は、貯湯槽のお湯は沸かせません。

「貯湯槽内のお水を沸き上げる為にエンジンが発電します」
「貯湯槽のお湯は暖房には使用されません」

でも、

「貯湯槽が沸き上がっていると(暖房しても)エンジンは発電しません」

ということでちょっと混乱してしまいますね。


以下は自分の推測ですが...

温水床暖房やファンヒーターは常に定格で動いている訳ではなくて、設定温度に合わせるように運転状態を上下させています。

もし貯湯槽がお湯でいっぱい(フルタンク)で、暖房用回路にガスエンジンからの温水を全て流したとしたら、使われなかった熱量がガスエンジンのところに戻ってきます(戻り回路の水温が高くなる)。

これが続くとガスエンジンを止めなければならなくなるのですが、エコウィルのエンジンは起動・停止を頻繁に行うようには出来ていません(系統連系の位相合わせに時間が掛かる?)。 できるだけエンジンは回し続けたいということで、余った熱量は貯湯槽のお湯へ回されるのでしょう。

ようするに貯湯槽を熱のバッファーとして使っているので、フルタンクになってしまうとエンジンが回せなくなるということかと。


せっかくコジェネを導入したのですから、なるべく補助熱源機を作動させずエンジンで発電させて入浴・暖房したいのが人情というものです。 しかし、

1.フルタンクだと発電しない → 暖房で発電させたいなら、フルタンクにしてはいけない
2.暖房しているときに貯湯槽にお湯を溜める余力はほとんどない → 暖房使用時はいつまでたっても風呂に入れない

ということで、発電しながら入浴と暖房を両立させるのはなかなか難しいです。
入浴時間が夕方という家庭はいいんでしょうが、我が家は寝る前(22時から0時くらい)なので、暖房と貯湯の時間がどうしてもダブります。

解決策としては、

1.帰宅したら温水ファンヒーターで暖房(発電)
2.部屋がある程度温まったら、ファンヒーターを切って貯湯開始。 その間の暖房はエアコンで
3.お湯が溜まったら湯船にお湯はり
4.貯湯槽のお湯が減ったら、エアコンを切って再び温水ファンヒーターで暖房

という運用ですかね? 面倒といえば面倒ですが、楽しみながらやってみましょう。