民主党の「政治主導」が実現しなかった理由

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なぜ3年前の政権交代は裏切られてしまったか 日本に二大政党制が根付かない“政党不在”の理由 ――慶應義塾大学・片山善博教授に聞く|2012衆院選 日本再生の論点|ダイヤモンド・オンライン

さらに国民が期待をしていた「政治主導」についてもなかなか実現に至らなかったのは、理念やノウハウが民主党の政治家たちの間で、共有されていなかったからだ。あるいは、当初は理念を持っていたとしても、政権与党になった途端、「官僚の言うことに乗っかった方が楽だ」と考えた政治家も少なくなかった。
 
その代表的な存在が野田佳彦首相だろう。彼は、民主党政権誕生直後から財務副大臣になり、2010年6月の菅内閣発足に伴い財務大臣になったが、完全に財務官僚に取り込まれてしまっていた。「ミイラ取りがミイラになった」と言うところだろうか。もしかすると野田さんは最初から「ミイラ取り」になるつもりもなく、ただ権力の“ピラミッド”に入ろうとしただけだったのかもしれない。

手厳しいですね。 「シロアリ取りがシロアリになった」と言うべきかもしれませんが。

朝日新聞デジタル:「世界にこんな与党ない」 甘利・自民党政調会長 - 政治

民主党政権の3年3カ月で、なんでどうしようもなくなったかというと、何かを決めようとすると離党者が出る。そうすると、過半数割れして政権を失ってしまう。離党者が出ないようにするには、どうしたらいいか。決めなきゃいい。党議決定も、閣議決定もしなきゃいい。しないまま、国会に出せばいい。
 
世界中の与党を見てね、こんな与党ないですよ。世界広しといえども、自分の提案する案件を自分で決めないで出して、「どうぞ国会で決めて下さい」「自民党決めて下さい」。そんな与党は、世界中探してもありませんから。自分が出すなら、自分の党でふつう決めるでしょう。

なかなかうまいこと言いますね。

ところでその野田首相ですが、自らのセーフティーネットはしっかり準備したようです。

首相、衆院選で重複立候補へ 「退路断ち方いろいろ」  :日本経済新聞

野田佳彦首相は3日午前の内閣記者会のインタビューで、4日公示の衆院選について、自らが小選挙区の千葉4区と比例代表南関東ブロックに重複立候補する考えを示した。「事務的な話で、してもしなくても同じだ。退路の断ち方はいろいろあり、形式ではない」と強調した。現職首相の重複立候補は2000年の自民党の森喜朗首相(当時)以来。

たとえ小選挙区で落ちても、惜敗率で復活できるでしょうしね。