米国のポートランドと北陸の富山。何らつながりもなさそうな両都市だが、実は共通点が存在する。郊外の開発を極力控える一方で、街の中心部にヒト、モノ、カネの機能を集約する「コンパクトシティ」の先行事例として世界で注目されているのだ。OECD(経済協力開発機構)は両都市に加え、パリ、メルボルン、バンクーバーの5都市について、2年前に分厚い研究書を公表した。
そもそも、コンパクトシティとは何か。
OECDは「定義が曖昧で論争の的になることも多いが、近年、都市戦略にとり入れられることが増えている概念。高密度で近接した開発形態、公共交通機関でつながった市街地、地域のサービスや職場までの移動の容易さが主な特徴。健全で理に適った都市開発モデル」と指摘する。経済発展と環境保全――。世界規模で持続可能な街作りが課題になる中、都市の空間をいかに有効利用するかが問われているとの問題意識を示す。
その上で、OECDはこう予測する。「2050年までに世界人口の70%は都市部で生活するようになる」と。
都市と郊外の定義が知りたいですね。 「市」の中でも郊外はあるし、「町村」にも市街地はあるからね。 単位面積当たりの人口密度?
明確な境目があるところは少ないんじゃないかな? 結局は人為的にエイヤッと線引するしかないだろうし、そうすると利害関係があってまとまらない気がする。 今だって生産緑地指定とかを巡って同じようなことはあるし。
ただ「居住地域を縮小して、適正なコストの元でライフラインの質を維持する」というのは、人口減少時代には必要なのだろうというのは理解できます。
そろそろこういう話を日本の政治家もちゃんとするべきだと思うよ。 特に地方選出議員。 石破さんなんか適任だと思うんだけど。