先週末のツーリングで初めてR1バイパスでの巡航や峠道を走ってきた訳ですが、思っていた以上に4速が役に立たないことが分かりました。
タンデムに近い荷物を積んでいるとはいえ、本当にちょっと上り傾斜がついているだけで、4速は車速(メーター読み60km/h)をキープするのもやっとな感じです。 110iはここまで意気地がないことはなかったと思うんですが。
エンジンの絶対的なパワーが足りてない訳ではないと思います。 おそらく4速60km/hだとパワーバンドに入ってないのでしょう。
やはりドリブンスプロケットを37Tにしたいところですが、キタコは36Tまでしか出してないんですよね。
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クロスカブの標準は37Tなんですが、みんな36Tとか35Tのハイギヤにするのが一般的のようで、需要がないんだろうか? 37Tが欲しければ純正(41201-KWW-640)を発注するしかなさそうです。 ちなみに11MからのWave110iもドリブンは37Tでクロスカブと同じ(部品番号も同じ)です。
ローギヤ化しても4速の活用場面が多くなるので、トータルでの燃費は悪化しないと思います。
ここまで乗ったフィーリングだけで「4速が高すぎる」と書いてきましたが、本当にそうなのでしょうか? 14M Wave125iと 09M Wave110iの変速比・減速比を比較してみます。 実際には後輪タイヤ外径も関係しますが、これは同じとみなします。
まずは125iから。
メイン | カウンター | 変速比 | ステップ比 | 最終減速比 | |
---|---|---|---|---|---|
1速 | 14T | 35T | 2.500 | 21.536 | |
2速 | 20T | 31T | 1.550 | 62% | 13.352 |
3速 | 20T | 23T | 1.150 | 74% | 9.906 |
4速 | 26T | 24T | 0.923 | 80% | 7.952 |
一次 | 20T | 67T | 3.350 | ||
二次 | 14T | 36T | 2.571 |
続いて110i。
メイン | カウンター | 変速比 | ステップ比 | 最終減速比 | |
---|---|---|---|---|---|
1速 | 13T | 34T | 2.615 | 22.530 | |
2速 | 18T | 28T | 1.556 | 59% | 13.400 |
3速 | 22T | 25T | 1.136 | 73% | 9.789 |
4速 | 24T | 22T | 0.917 | 81% | 7.896 |
一次 | 17T | 69T | 4.059 | ||
二次 | 14T | 35T | 2.500 |
意外にも4速の最終減速比は110iの方が高いですね。 各段のステップ比も似たようなものです。 ということは変速比よりもエンジン特性(制御)の問題なのかもしれません。 でもFI-CONでいじるなんてやりたくない(GROM用が使えるとも思えない)ですしね。
ちなみにウチの110iはボアアップ(125cc)時代にドリブンを34Tに変えてます。 排気量を110ccに戻してもそのままです。 つまり上記よりもさらにハイギヤになっている訳ですが、それでも問題なく走ってます。
ところで SP武川からGROM用に「4速クロスミッションギヤ」というのが出ているようです(品番02-04-0292 税抜19,800円)。 1速はそのままで2速~4速をクロスさせているようです。
メイン | カウンター | 変速比 | ステップ比 | |
---|---|---|---|---|
1速 | 14T | 35T | 2.500 | |
2速 | 19T | 31T | 1.631 | 65% |
3速 | 22T | 27T | 1.227 | 75% |
4速 | 24T | 26T | 1.083 | 88% |
シャフトが入ってないので価格はリーズナブルですね。 工賃の方が高いでしょうが。